氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「かめはめ〜〜、は?」

かめはめ波~~~!!」

坊主の部屋から奇声が聞こえる。耳を欹てる(そばだてる)と何やら会話をしている風にも聞こえてくる。誰かとオンラインゲームにでも興じているのだろうか?その世界のことは全くわからないが、「技」を出すのにいちいち言葉にしなければならないのだろうか?謎は深まるばかりだ。

 

いつもの様に嫁から「ごはん」とLINEが入る。晩ご飯の支度が出来た様だ。

「あれ?お兄ちゃんは?」

待てど暮らせど坊主だけがやってこない。奴にも同じく「ごはん」とLINEが届いている筈だ。耐えかねた次女が電話で呼び出していた。ひとつ屋根の下にいるのにも関わらず、我が家の連中はやたら文明の利器を使いたがる。

 

のそ~っとやってきた坊主に、

DragonBallのゲームでもやってたのか?」

と聞くと

「は?やってないよ」

と答える。

 

ん~~?

ゲームをするでもなく

かめはめ波~~~!!」

なんて奇声をあげるシチュエーションが自分には全く想像が出来ない。

 

「何にしても喧しい。大声を出すな」

と注意すると、

「親父だってオンライン飲み会の時、喧しかったやろ」

と口答えする。聞けば部屋まで笑い声が聞こえてきていたという。それもヘッドフォンをしていたのにそれを通り越してだと。ったく嫌な奴だ。きっと奴の母親に似たに違いない。

 

「あのな、オレの上品な笑い声はご近所さんをむしろ和ませるものだけど、お前があげる下品な奇声はご近所を震撼とさせるんだよ。我が家の恥になるからやめてくれ」

「裏には私の同級生もおるんやでやめてよね」

次女も加勢に入る。

「どうせオレの声なんて聞こえてへんやろ」

 

目下8連休中の身だ。息をしているだけで電気代や食費が浪費されていることを社会人の常識として肝に銘じよ。でなければ生活費をちゃんと収めろ。

 

で、全く関係はないが近所のローソンがセルフレジになっていた。

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コ、コーヒーはど、どうやって買えばいいんだろう?そして僕は途方に暮れる。結局、優しい店員に教えてもらい上手にお買い物が出来ました。

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初めてのお使いでこれが真面に出来たら絶対にやらせだと思う。

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