華麗なるナンパ野郎@アーバンシティ岐阜
昼飯代わりにチョコレートを貪っていたら鼻の入口辺りがズンッと痛くなり、すわ鼻血か?!と思った経験は誰にでもあるだろう。
えっ?ない?
はい、私もありません。そもそもチョコレートと鼻血の因果関係は無いそうだ。
ただチョコレートを昼飯代わりに食べているのは本当です。いわばバレンタインチョコの消費活動っちゅうやっちゃね。まだまだ底は尽きん。
トレランの大会後はろくに身体も動かさず、この様な自堕落なカロリー摂取に終始してしまっていたので、そろそろ消費活度に励まねばと自らにムチを打つ。それが女王様なら尚の事励みになるだろう。
ここのところ山の中ばかりを走っていたので、アーバンシティ岐阜を走るのは久しぶりのことだ。ラッシュガードにTシャツの2枚では多少、肌寒くもあったが、どうせ走っているうちに温かくなるだろうとウィンドブレーカーは持たずに出た。が、正解だった。
午前中だったが日差しは十分に暖かい。行く先々で猫さんや小鳥さんに挨拶をしながら軽快に歩を進める。いいかい?今時、下手に小学生や中学生に挨拶でもしようものなら直ぐに「保護者向け情報発信システム」が作動し、メールが一斉配信されるんだよ。
先日も、
「60歳くらいの男性が車に乗りながら並走し、「どこ中?」「乗って行く?送っていこうか?」と声をかけ、女子生徒が「大丈夫です」と答えて近くの公園に入ると立ち去ったとのことです。学校で注意喚起しました。」
などという内容のメールが届いた。
ナンパもろくに出来やしない。ったく、世知辛い世の中になったもんだぜ。
大縄場大橋を対岸に渡り、堤防沿いに東へ進む。
一旦、高橋尚子ロードへ下りるとあとは真っしぐら。その勢いで長良橋を一気呵成に攻め落とし、岐阜公園を舐める様に横切ると目指すはかつてのナンパのメッカ、神田町ストリートだ。
今は「長良橋通り」と名を変えてしまってはいるが、自分が大学生当時はなぜか「通り」を「ストリート」と呼びたがる者が多かった様だ。頭にはアイパーをかけ、胸ポケットにはハイライトやセブンスターが入ったハイネックシャツ。車はセドリックやグロリアの330、若しくは430、またはフェンダーミラーのクラウンから身を乗り出して、ひたすら道行く女の子に声をかけていたものだ。
そんなどうでも良い様なことを回想しながらのランニングは多少なりとも苦しさを紛らわせるものとなる。普段はスケベなことばかりを考えて走っているのでたまにはこういった真面目なランニングも良いものだ。
ところで途中、見かけた歩道橋の塗装工事が秘密の要塞っぽくなっていて超絶カッケー!
男の中の子ども心を妙にくすぐるんですけど~。
入口から覗いたら職人さんともろに目が合ってしまったので「こんにちは」と挨拶だけした後、一目散でその場を後にした。