氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

蛇の穴を巡るレンズ

マニアというわけではないが、約1年一回「大腸内視鏡検査」を受ける様にしている。

 

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大量の下剤を飲まされる


凡そ男性たるもの、体内に、それも下半身に異物を挿入されるということを受け入れるには相当な覚悟が必要かと想像出来る。そこは女子と違い男子の最大ともいえる弱みだろう。

 

正直、胃腸はすこぶる元気だ。「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は余りにも寡黙ゆえ自分でも判断に苦しむところだが、記憶は失おうとも酩酊することは20代の時以来経験がないので恐らく今のところは大丈夫だろう。

 

それならば何故、「大腸内視鏡検査」に至ったかといえば、それは20代前半に発症した持病が元となる。当時としては珍しく2万人に一人いるかいないかと言われていた「潰瘍性大腸炎」の罹患者だからだ。

 

発症したのはいつの頃なのかはわからないが、特定されたのはまだ東京在住の学生時代だった。大腸にまつわる病ゆえ想像に難くないとは思われるが、断続的に極度の腹痛に見舞われること一日に十数度、その都度トイレに行くことが余儀なくされるのだが、いわば便意の原因は下血が主で、そのため極度の貧血に加え一分間に120回を越す頻脈に見舞われる。

 

当時は世田谷の池尻大橋界隈に住まいを構えており、アルバイト先の帝国ホテルまで通うのにホームにトイレがある駅を全て把握し、ことあらば地下鉄を飛び降りホームのトイレに飛び込んだものだ。

 

結果、療養を余儀なくされ帰郷せざるを得なくなったのだが、約半年の自宅療養を経て社会復帰と相成った。まぁ、それからも紆余曲折で、計3回、都合半年に及ぶ入院を余儀なくされたのだが…。

 

これは何度も話題にするが、自らの結婚式はまさに入院中で、外出許可をもらい式だけを済ませまだ病院に戻るという離れ業をも演じてみせた。

 

時の総理、安倍ちゃんもまた同じ持病の悪化に伴い初めての総理大臣職を辞任せざるを得なかったと聞いている。。それに端を発しその病にかんする過大なる研究費が費やされることになったと実しやかな噂は流れているが、実際に特効薬ともいえるクスリが開発されたのは事実である。

 

今やジェネリックも出回り、その持病をもつものにしてみれば両手をあげて好き勝手に飲み放題な時代へと突入した。当然、以前はアルコール御法度な時代もあったわけだ。

 

自分で言うのもなんだけど、いまや「盛り」の時を迎えている。となれば今後は没落の一途をたどるわけだ。春を待たずして発情期、且つ「旬」のこの身を柔軟に受け入れていただけるボランティアを募集したいと、そう考えるも、「内視鏡検査」とどう関係があるのか結びつけるのにはいささか先生、無理があるか?つーか、話が飛び過ぎていると自覚できている内はまだボケ症状は見られていない証しであろう。なんのこっちゃ。