どうなるんだ、卒業式!袴のレンタル料金16,830円の行く末
結局、ここ岐阜市も来週から公立の小中高が休みと決定した。明日、行われる予定の高校の卒業式についてはまだ何も聞かされていない。せっかくの日曜日、つまり自分の休みの日に行われるのだから坊主の緊張した顔でも拝んでやろうかと考えていただけに、中止、若しくは保護者立ち入り禁止の可能性も否めず動向を見守るばかりだ。
それよりも心配なのは次女の小学校の卒業式だ。来月25日に予定されている。通知表が貰えないとか共働き家族はどうするのだとか様々に取り沙汰され賛否両論渦巻いているが、自分にとっての関心事は今や次女の卒業式のみだ。
開催されるか中止になるかはまだわからぬまでも、段取りだけは整えておかねばならない。袴はレンタルで用意した。問題は着付けとヘアメイクだ。レンタルショップでもお願い出来るらしいのだが、聞けば両方で10,000円を超えるという。一旦保留。
同級生で美容院を営んでいる女子がいる。試しに訊いてみた。
「小学生だったら着付けとヘアメイク合わせて5,000円。6時台ならば早朝料金が2,000円。7時台ならば1,000円でいいよ」
「じゃ、7時ジャストで」
「7時ジャストは本当は2,000円もらってんだけど、サービスで1,000円でいいゎ」
「サンキュー!ところで髪飾りとかってある?」
「髪飾りは2,000円。悪いね、うちもスタッフにギャラを払わなくちゃいけないから」
髪飾りは一旦保留して、買うと幾らくらいになるのか検索してみると、2,000円以内で買えるものは殆どないということが判明した。メルカリでもそこそこ高い。誰か持ってないかな、などと帰宅中、ハンドルをにぎりながら思案していたところに「リサイクルマート」の看板が目に入った。
入って(潜入して)みる。
「おっ!これでいいんじゃん」
着物の「おたいこ」が並んでいるところにケースに入った髪飾りらしきものがたったひとつだけ置いてあった。価格は790円とある。
女性スタッフに
「すみません。これって髪飾りですか?」
と尋ねると、
「はい、そうです」
と小気味良い返事。物は試しと入った店でまさかの運命の出会い。
やっぱもってる、オレ。
ついでに店内を物色すると、ワゴンの中に「UNDER ARMOUR」の、それも新品のサンバイザーが置いてあるではないか。
税込2,835円がまさかの税込700円!
帽子はマジ似合わない自分だが、サンバイザーならばいけちゃうんぢゃね?ってことで被ってみると、これが中々のお似合い。ルックスの90%は髪型でもってたんだオレ、と今更ながら気づかされた。ちょっと涙がこぼれちゃったけど、こちらも即、購入。
取り敢えずこれで卒業式までの段取りは完璧だ。あとは開催か中止かの判断を仰ぐしかないのだが、そんな折り、例の美容師からLINEがはいる。
「同じ日に卒業式を迎える違う学校の子、全員キャンセル入ったよ。大丈夫?」
どちらになるにしても早く決定して欲しい。
ところで昨日、さっそく日の目を見ることになった「UNDER ARMOUR」のサンバイザーだが、タグを切り取るところでふと気づく「WOMEN’S」の文字。
「えっ?」