「めし」≠「ライス」の現実を突き付けられる@一八食堂の「カツめし」
長女の通う中学には「自立記念日」なる行事がある。普通に考えたら「自立」したことを「記念」する「日」ということだろう。まんまやんけ。誰しも自立した大人になるとは限らないまでも、行事を通してそれを促していこうという半ば押し付け的なイベントと理解している。
その日は子ども達が自ら握った「おにぎり」を学校に持参し、同じく教員も手作りの「おにぎり」を持ち寄りランチ時に一緒に食べるのだと。実に画期的?な企画だ。どう画期的なのかは省くとして、その為だけに普段休みのはずの土曜日が潰れることになる。
となると教職員が得意とする代替日だ。実はこの記念日が実施されたのは日を遡ること10月の5日のことになる。普通に考えたら翌週7日が代替日となるよね?それを敢えて21日に持ってきたのは…、言わずとも皆うすうすは気がついているはずだ。そう、本日22日も合わせて4連休となる。あ、言っちゃった。
ところが嫁に始まり次女に至るまで全員が仕事や学校で不在ともなると、長女ひとりが自宅警備員をせねばならなくなる。それだと余りにも警備員として心許ない、というか超心配なパパなのであった。
取り敢えず次女が帰宅するまではと仕事を打ち切り一旦帰宅。お昼がまだだったのでそのまま長女を連れ出しお出かけすることにした。
見た目や性格の良さがS級だとしても、ここ最近、嗜好と味覚がB級と化している自分がいる。イチがバチかと飛び込んだ先はその名も「一八(いっぱち)食堂」だ。
駐車場がわからず店の前に車を横付けにすると、何故かご主人と女将さんが二人とも表に出ておられ二人して駐車場まで案内してくれた。何をしていたんだろう?
まさかの客引き行為か?
大衆食堂だが洋食のカテゴリーがある。
「カツ、カツライス?、カツめし?、ライス(小)、ライス(大)」とあるのだが、一体全体どこをどう切り取ってオーダーすれば良いのかが全くわからない。
「すみません。カツめしって何ですか?」と尋ねると、「ほら、そこの写真」と無造作に指差す先に雑誌の切り抜きかと思われるその物の写真があった。
「あ、じゃあ、それ下さい」。カツめしとカツライスの違いなどは最早どうでもいい。長女は「冷うどん」を頼んだ。というかメニューに冷たいうどんがあればそれしか頼まない。
多くを望まねばばB級だろうが十分に美味しい。案の定「カツめし」には腹も舌もとことん満足させてもらった。
さて、帰るとしよう。
帰宅した次女が顔を見るや否や「きょう何食べた?」と毎度の如く訊いてきたの、でニヤニヤしながら「うが付く三文字」と答えると、なにを勝手に「うなぎ」と勘違いしたか地団駄踏んで悔しがっていた。実にからかい甲斐があって楽しいやつだ。ただ「うなぎ」も捨て難いが、2食で1,000円にも満たぬコスパも捨て難い。次回は次女も連れて行ってあげようと思う。