床屋からの銭湯からの結局は「風雲急を告げる」キャッシュレス時代を考える
そんな昨土曜日、人手がないから現場へ出向してくれと部下に頼まれた。上司ならともかく、部下にはいい顔がしたいから二つ返事で応諾したのだが、少々身だしなみに気になるところがあったので、アイドリングタイムを利用し床屋にて髪を切ることにした。
ところが行きつけの床屋へ行くと、顔なじみの女性店員がスススとやって来て、
「ごめんなさい!彼、今日は系列店の方へ出向しているんです」
飲食に限らず、理美容業界も人手不足が深刻と聞いている。あっちが足りなきゃこっちへ、こっちが足りなきゃあっちへ、なんて話は日常茶飯事だ。
てなわけで担当者がこっちにいないのならば仕方なしとあっちの店へ、ほぼ15kmほど無駄なガソリンを炊いて移動することを余儀なくされた。
先ずは漢らしくサウナから攻める。掛け湯など一切せず、カラカラに乾いた肌でいきなり入室し約15分間、その頃にもなれば全身汗だくになる。そしてやっと禊(みそぎ)を済ませるかの様に手桶で冷水をすくい全身を清める。その後、首までどっぷりと水風呂に浸かるのだが、そんな話を延々と聞かされたところで感心や感動をもたらすどころか自分の地顔を知っている人ならば嫌が上にもその光景を想像してしまうだろう。では、お詫びに…。
その水風呂に先に浸かってたスキンヘッドの男性と入れ違いになったのだが、頭どころか全身くまなくツルッツルだったのには驚いた。元からなのか職業柄そうせねばならないのか、はたまた趣味か趣向か本人に聞きたくともデリケートなことゆえ聞き損なったのだが、これで想像と妄想の映像は完璧にスイッチされたことでしょう。
臨戦態勢を整えて、車に乗り込みいざ現場へと向かうその時、にわかに携帯がなった。部下からだ。電話に出ると、
「あー、さーせん。人の手配が出来たのでやっぱ今日は要らないです。帰ってもらってけっこうです。ガチャン、ツーツーツー」
ということになった。
こんなことならば誘われていた飲み会を断るんじゃなかったかな、とは思いつつも土曜日の晩を自宅でのんびりと過ごす機会は滅多にないのでたまにはそれもいいだろう。ただ共に夜を過ごす相棒を切らしてしまっている。
帰宅途中によった西友までも「PayPay」が使用出来る様になっていた。が、この日はSAISONカードで「5%OFF開催日」だったので、一応、手持ちのカードで支払ったのだが、もはやどちらがお得なのか余りにも混沌とし過ぎてわからなってしまった。
まさしく「風雲急を告げる」キャッシュレス時代へと突入した感がある。
まさしく「風雲急を告げる」キャッシュレス時代へと突入した感がある。