氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

床屋からの銭湯からの結局は「風雲急を告げる」キャッシュレス時代を考える

沢尻エリカが逮捕とあって、「風雲急を告げる」の代名詞とも言える大河ドラマが本当に風雲急を告げてしまった。新春大河ドラマ麒麟が来る」の舞台がここ岐阜であることから、市をあげて岐阜を盛り上げるプロジェクトが現在進行形なのだが、こんなことで味噌がつかないかと中身は無いなりに心から心配している。
 
そんな昨土曜日、人手がないから現場へ出向してくれと部下に頼まれた。上司ならともかく、部下にはいい顔がしたいから二つ返事で応諾したのだが、少々身だしなみに気になるところがあったので、アイドリングタイムを利用し床屋にて髪を切ることにした。
 
ところが行きつけの床屋へ行くと、顔なじみの女性店員がスススとやって来て、
「ごめんなさい!彼、今日は系列店の方へ出向しているんです」
 
飲食に限らず、理美容業界も人手不足が深刻と聞いている。あっちが足りなきゃこっちへ、こっちが足りなきゃあっちへ、なんて話は日常茶飯事だ。
 
てなわけで担当者がこっちにいないのならば仕方なしとあっちの店へ、ほぼ15kmほど無駄なガソリンを炊いて移動することを余儀なくされた。
 
身だしなみついでにもう一つ。自分は現場に立つ前に必ず心がけていることがある。それは「入浴」だ。かつて現場一辺倒だった時もそうだったが、必ずそうしていた。それは漫画「美味しんぼ」を読んだ時に、登場人物、海原雄山が所有する「美食倶楽部」において、現場に立つ前に必ず板前が入浴するといった件(くだり)があったことに起因する。
 
とはいってもその為にわざわざ帰宅するのも面倒だ。散髪ついでに職場から最寄りのスーパー銭湯に行くことにした。

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湯処「美濃里」

土曜日とあって平日に比べ混み合っていたが、平日の混み具合を知らぬからあくまでも想像に過ぎない。はい、情報に於ける責任感の無さは相も変わらず。平日よりも入浴料が50円高くなっていたのは正確な情報です。
 
先ずは漢らしくサウナから攻める。掛け湯など一切せず、カラカラに乾いた肌でいきなり入室し約15分間、その頃にもなれば全身汗だくになる。そしてやっと禊(みそぎ)を済ませるかの様に手桶で冷水をすくい全身を清める。その後、首までどっぷりと水風呂に浸かるのだが、そんな話を延々と聞かされたところで感心や感動をもたらすどころか自分の地顔を知っている人ならば嫌が上にもその光景を想像してしまうだろう。では、お詫びに…。
 
その水風呂に先に浸かってたスキンヘッドの男性と入れ違いになったのだが、頭どころか全身くまなくツルッツルだったのには驚いた。元からなのか職業柄そうせねばならないのか、はたまた趣味か趣向か本人に聞きたくともデリケートなことゆえ聞き損なったのだが、これで想像と妄想の映像は完璧にスイッチされたことでしょう。
 
臨戦態勢を整えて、車に乗り込みいざ現場へと向かうその時、にわかに携帯がなった。部下からだ。電話に出ると、
「あー、さーせん。人の手配が出来たのでやっぱ今日は要らないです。帰ってもらってけっこうです。ガチャン、ツーツーツー」
ということになった。
 
こんなことならば誘われていた飲み会を断るんじゃなかったかな、とは思いつつも土曜日の晩を自宅でのんびりと過ごす機会は滅多にないのでたまにはそれもいいだろう。ただ共に夜を過ごす相棒を切らしてしまっている。
 
帰宅途中によった西友までも「PayPay」が使用出来る様になっていた。が、この日はSAISONカードで「5%OFF開催日」だったので、一応、手持ちのカードで支払ったのだが、もはやどちらがお得なのか余りにも混沌とし過ぎてわからなってしまった。

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西友

まさしく「風雲急を告げる」キャッシュレス時代へと突入した感がある。
 

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