氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

受話器の向こうから~♫

見覚えのない番号から着信があった。そもそも電話番号に見覚えが「ある」「なし」なんて事も表現として正しいのか?ナンバーディスプレイが普及し始めて何年経つのかは定かではないが、携帯電話などは当たり前に相手の電話番号が表示される。身内や友人、知り合いの電話番号ならば普通「パパ」とか「ママ」とか「ダーリン」とか、上司だったら「豚野郎」とか登録しておくことだろう。それを考えたら数字が浮かび上がればほぼ見覚えのない番号と定義してしまってもよいだろう。どうでも良いことを長々と文章かするのが私のライフワークでありんす。

 

で、見覚えのない電話番号に戻る。

「お、今日はやっとるか?」

午後7時過ぎ、既に帰途ではあったが、車を路肩に止め対応する。

 

「はい?」

弁当屋やろ?ちょっと配達頼めるか?」

「本日でしょうか?」

「おぉ、今からや」

「すみません。この電話は個人の電話ですので店舗におかけ願えませんか?」

「はぁ?お前この携帯番号から『家どこや』ちゅーて電話掛けてきたやないか」

「(いや、そんな乱暴な言葉つかわんし)はい、その時はそうでしたが、予約の受付は店舗の方にお願い出来ますでしょうか?」

「電話番号わからん」

「(電話番号わからんって、じゃこの間はテレパシーでも使ったのか?)では、今から言いますのでメモ出来ますか?」

「まぁええわ」ガチャン、プープープー。

なんか怒らせたみたいで一方的に切られてしまった。いやいや、現場の状況がわからずして勝手に予約受けられないんだもん。それにオーダーは一応7時迄としているし、帰宅するついでのことならば配達可能かもしれないけれど、必ずしもそういう事ばかりではない。とはいえ、常識的配慮が出来なさそうな人だったのでこれはこれで良かったかと思う。

 

そして先日、日曜日のこと。またもや見覚えのないことが当たり前の電話番号がディスプレイに表示された。

「はい」

「佐川急便ですが、お世話になります。お届け物なのですが、チャイムを鳴らしてもどなたも出てらっしゃないもんですから」

「いませんか?ちょっと電話してみます」

と一旦電話を切る。

 

自宅に電話。誰も出ない。母娘はどうやら3人で出払っている様だ。自宅警備員に電話をしてみる。

「あ”ー」

「あのな、佐川急便が配達に来てるから荷物うけとってくれ」

「あ”ー」

案の定、自宅にいた。GW休暇の9日間も一切外へ出ることがなかった生粋の自宅警備員だ。こんな時だけは便利だ。

 

そして荷物はというと、

テレレレッテレー!「ヘルメット」大山のぶ代

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バイク買わずにヘルメットだけ先に買ってどうすんの?と家族全員にツッコまれますた。

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