氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

甘党同士の橋渡し

互いに唯一無二の仲と思い込まれている友人から差し入れを頂いた。ありがたいことに日本を代表する銘菓「御座候(ござそうろう)」だ。

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平たく「大判焼き」とも呼ばれる。日本を代表する割には東北地方と九州には販売店舗がない。あの四国にすらあるのにだ。まぁ、それが徳島だというからちょっち微妙。

 

で、先の言い換えるなら自分しか友達がいない友人が、愛車のクリーム号にまたがりその愛妻とともにわざわざ職場まで来てくれた。それも「御座候」を10個も携えてだ。

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大のアンコニストにすればまさにこの上ない喜び、すなわち万感の思いでそれを手にした。ずっしりとした重みが片手に伝わる。

 

一度は独り占めしてやろうかとも考えたのだが、自分以外は目まぐるしく働くスタッフ達の労をねぎらうのも上級管理職の務めだろう。

 

「はい、皆さん、差し入れを頂戴しましたよ。食べてね~」

と皆で分かち合うことにした。現場スタッフは全部で21名。「御座候」は10個。上位職から順に配られると「あっ」という間に胃の腑へと落ちていった。

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ごめんね、ヒラのみんな。部下をいたわるという風潮がどうもこの会社には欠けている様だ。上層部の社員教育がなっとらん。

 

ありがたいことにその友より本日も弁当の注文を頂いている。何故か無職のはずなのに領収書を寄こせとのこと。まぁ、紙で出来ているから何か他にもきっと利用価値はあるだろう。それくらいの施しならばいつでもしてあげられる。

 

ただ、そろそろ本当のことを正直に打ち明けねばならない時が来た様だ。ごめんね。互いに唯一無二だと思わせちゃっているみたいだけど、自分には他にもそこそこ友達はいるの。でも落ちこまないでね。けして有象無象とは思ってないから。

 

取り敢えずごちそうさまでした。

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