氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

太ももの祭典@岐阜競輪場での『足』かき氷

予想に反して女子の姿が多いことに驚いた。あくまでも公営ではあるがギャンブルだ。とは言いつつも、賭け事とは縁遠い自分がその場にいることも大いに驚くべきことかとは思うのだが、実はかつてランニングだけに飽き足らず自転車競技にも携わっていた。プロとアマチュアの差こそあれ、スポーツという観点からみれば非常に興味深かったわけだ。

 

前置きが長すぎた。岐阜競輪が開催されると聞き競輪場へと足を踏み入れてみた。足を踏み入れる、と表現したのには理由がある。人生初となる訪問だったからだ。

岐阜競輪場」は岐阜市中心市街地から約2kmほど東の位置にある。外から眺めると、そのあまりにもの建物の無骨さには全くの愛着は感じられず、そこに入場することすら悪いことをしている様な気にさせられる威圧感があったのだが、中は意外と明るく内装も綺麗で想像した様な居心地の悪さはまるでなかった。

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GⅢ 長良川鵜飼カップ

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スカイホール


家族連れも多く見られた。子ども達には玩具がプレゼントされるという、想像を超えた歓待ぶりにも随分と驚かされた。家族連れのリピーターを取り込むには中々小賢しい作戦ではないか。

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玩具のプレゼント

自動販売機には無料のお茶や水が用意され、昨日はかき氷も無料で提供されていた。それも手欠きではなく現役選手が自転車を漕ぐことによって足で氷を欠く、いわば「足」かき氷だ。

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足欠き氷


場内に設けられたステージ上ではカズレーザーと安藤なつが芸を繰り広げていた。芸能人にはあまり興味がないし全く疎いものだから知らなかったが、これは後ほど次女に聞いて知った。※撮影規制により撮影出来ませんでした。

 

肝心のレースである。時速70kmというスピードで滑走する姿はまさに圧巻。ただ、団子状態でのゴールする様(さま)には言い知れぬ恐怖を覚えた。と思えば、言ったこっちゃない、ゴールでもつれたと思えば3人もの選手が落車の憂き目に遭い、敢えなく担架で運ばれるといったシーンに遭遇してしまった。想像して欲しい。最高速で落車。オマケに足はペダルに固定されている。外れぬスキー板で大袈裟に転倒する様なものだ。

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さすがに落車のシーンは人道的に撮影出来ませんでした

今までは目に付いた比較的良いことを並べたのだが、冒頭に述べた様に公営とはいえギャンブル場だ。そこに集まる人々に、一種独特な雰囲気があるのは否めない。リアルに目撃した鉛筆を耳にさすクラシカルなおじさんや、見たわけではないが鉛筆をペロペロとしているおじさんも絶対に居そうだ。女子の姿が多いとも述べたが、これもまた鉛筆片手に新聞とにらめっこをしている姿が多く見かけられた。選手に大声で声援を送るのは良いものの、結果が悪いと知れば罵声を浴びせかける姿などは子ども達にとって風紀上あまり好ましくない。

 

その辺りにさえ目を瞑り耳を塞げば、まぁ、それなりに面白い場所だったかと思う。何よりも娘達が思いの外、楽しそうにしてくれていたのは親の勝手な思惑で連れてきただけに少し安心した。

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