氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

来たるべく外国人労働者社会

最近、外国人労働者を見かけることが多くなった。都会の話ではない。県庁所在地でも知名度的には後ろから数えた方が断然に早い、この岐阜県での話だ。ただ同じ岐阜の中でも田舎の方のコンビニ辺りではまだまだ日本人スタッフの方が多い様な気がするが、街中となればどの時間帯においても確実にお目にかかることとなる。

先日、職場から近所の『丸亀製麺』に行ってきた。ただ、いくら近所だろうがわざわざそこまで足を運ぶことは自分にとってかなり珍しい。はい、いつものお決まり。無料クーポンが手元にあったからだ。ただそれが何をどうしてどうやって手に入れたのかはどうしても思い出せない。寄る年波のせいとこの場は言っておこう。

丸亀製麺』の売上No.1店はハワイにあるという。入口の戸を開けたとたん、「ここはハワイか?!」といった気にさせられた。スタッフが全員外国人なのだ。よくよく見ると60も随分と超えた様な日本人女性が一人だけいる。彼女が日本語で的確な支持をスタッフ達に与えていた。

恐らく全員、東南アジア系の人達だろう。話している言葉はわからないがニュアンス的にそう聞こえる。ただ、私語が多い。まぁ、私語もあちらの方々の性格の明るさを示すアイデンティティと言えなくもないが、中には自分の悪口でも言われていると勘違いする様な自意識過剰な客もいるだろうから気をつけた方がよいぞ、と会社にメールを送っておいた(嘘)

多少、額がはる支払いがあったので近所のコンビニに出かけると、お次は南米か中南米から来日した、若しくは日本生まれの2世か3世か?とわかる顔立ちの青年がカウンターの中で接客をしていた。彼の接客で支払いは滞りなく済ませたのだが、なぜかその後慌ただしく落ち着きなくプリンターを覗き込んではハラハラとしている。

自分の後ろにも客が列を列を為しはじめると、「スミマセン、コチラデオマチクダサイ」とカウンターの横に移動を告げられたので仕方なく場所を譲った。後から後から来る客に先をこされ蔑ろにされるも逆に気の毒に思い待っていた。

待たせるのは嫌いだが待つことは好きではないものの寛容な方だと思う。だが、そこに理不尽さが働くと全く正反対の性格になる。マンウォッチングも好きなので、後続のお客をじーっと眺めていると、もう一方のベテランスタッフ?とにかく見た目は70過ぎの女性スタッフが、そのおかしな状況に気づいてくれた、というか違和感を覚えた様だ。

「どうしたの?」と外国人スタッフを問い詰める。だが、しどろもどろで説明にもならない。そこで自分が助け舟を出す。

「これ、今お支払いしたんですが、収入印紙を貼って頂けるだけで終わるんじゃないかと思うんですけど…。」
「えっ、あらホント。ごめんなさいね、お待たせして。これ5万円以上だからハンコ押す前に収入印紙貼らないと。教えてもらわなかった?はい、収入印紙貼ってもう一度上からハンコ押して」

「あ、ごめんなさい。僕がそう言えば良かったですね」
彼が気の毒になり堪らず口を挟むと「いえ、ごめんなさい。勉強不足でした」と彼の口から出るとより良心の呵責を覚えてしまうのだが、何はともあれ一所懸命頑張っている外国の方々を応援してあげたいと思ったのだった。

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ハンコon収入印紙onハンコ