氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

いい知れぬ絶望感

翌日の午前中、ひとり転送先の病院を訪ねた。赤ん坊はNICU(Neonatal Intensive Care Unit)、要するに新生児集中治療室に収められているという。別室で白衣に着替え、イソジンの様な茶色に紫色を足したような液体で両の手を消毒してから入室しなければならない。

 

そこには数台のカプセルがあり、中の赤ちゃんがちょうど胸の高さ辺りに来るような位置に収められていた。見回すと、カプセルだけではなく、普通のベッドでも小さな子ども達が寝かされている。ひと目で重い症状だとわかる子も中にはいた。

 

主治医であった産婦人科医には、障害という言葉だけではなく「ダウン症」の恐れがあると聞かされていた。まさか我が子がその様な症状をかかえ生まれてくると多くの親は思いもよらぬだろう。何をしてこの医者はダウン症と判断したのか?

 

・つり上がり二重の目

・低い鼻

・耳が変形しており位置が低い

・猿線と呼ばれるものがある。(ますかけ線)

・タブついた首回り

・頭が扁平

・指や手足が短い

・指の関節が欠損

・長く分厚い舌

・泣くことがあまりない

・体重があまり増えなくて哺乳力が弱い

 

赤ちゃんがダウン症なのか心配になったら見るまとめ - NAVER まとめより抜粋。

 

ネットから得た情報を元に、まだカプセルの中の赤ん坊をしげしげと観察してみると、悲しいことにあまりにも当てはまる特徴が多く絶望感すら覚えた。

 

“このまま死んでくれたらいいのに…。いや、死んでくれ”

f:id:Croquis009:20190831114841j:plain

長女自作の色見本(小5)