氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

そんなん知らんがな

昼の弁当屋は午前11時から午後12時頃までが来客のピークとなる。このことは以前、弁当屋をやっていた経験からも知ってはいたのだが、そこにデリバリーが加わるとかなり時間的にゆとりがなくなる。こちら側の注文の勘違いや逆に誤発注なども加わると途端に現場がひっちゃかめっちゃかのアジャパー天国になり全員が昇天してしまうこともままある。

 

一昨日なども県庁から頂いた注文を二度采配してしまい、同じ商品を二度お届けするという、時間と労力とガソリン代を浪費する結果を招いた。何が言いたいかというと、要するにその時間帯は超忙しいのだ。

 

そんな折り、iPhoneから呼び出し音が鳴る。だが配達の運転中につき手が離せないので無視をしていた。信号待ちでふと着歴を見ると、「自宅」と出ている。また例によって電話魔の次女がくだらない内容で電話を掛けてきたか?と思ったのだが、自宅には娘達ふたりっきりだ。昨今、子ども達だけで留守を預かっているのをよいことに空き巣が横行していると耳にした。そうなると心配だ。車を路肩に止めて折り返し電話を入れる。

 

「もしもし、どうした?」

「あ、お父さん?ぜんぜん届かんもんで間違えて職場の方に来てないかなって思って」

「なんだ、そんなことか。来てねぇよ。ちゃんと自宅宛てにしてある」

「そうなの?ところで忙しい?」

「なんで?」

「いや、忙しいのかな、って思って」

「忙しいよっ!」

「わかった。んじゃぁね。ばいばい」ガチャン。

 

あのよ~。

 

要するにあれだ。注文しておいた「あつまれ どうぶつの森」が誤配送されてないかの確認の為の電話だ。やっぱりくだらない内容の電話だった。こっちは一分一秒を争う状況だっちゅうの。そんなことで電話してくんじゃねぇよ。

 

というわけで、帰宅するとすでに「あつ森」で遊んでいる次女だった。

 

「あ、おかえり。3時頃届いたよ」

「そっか」

「私、可愛いの作ったから写真撮っていいよ」

と許可を得て、次女と謎のキャラクターの2ショット。

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「ちょっと見せて」

写り具合を見せろと言う。

「気に入らんで撮りなおしして」

と、かれこれ10回にも及ぶ撮影の後、やっとOKが出たのがこれだ。正直、なにがどう違って何故これがいいのかはわからないが、言われるがままに撮影している自分は徹底的に親バカならぬバカ親だと自負している。とはいえ、それはそれで実に素敵な父親だと客観的に見てそう思う。

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