氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

でーれーデリてーへんやでかんわ(もの凄くデリは大変だから疲れる)

お陰様でデリバリーもボチボチと予約が入るようになり、汗だくになりながら階段を昇り降りさせられることも間間あったりする。因みに「間間」は「まま」であり「あいだあいだ」ではないので念のため。もっと言うなら「ケンケン」でも「カンカン」でもない。

 

市役所や病院、遠くは県庁からも注文を頂きお運びするのだが、改めて役所というのは巨大な組織だと痛感している。同じ建物内にありがながら、違う部課から同時刻に注文を頂いても当然、同じ時刻に配達することは物理的に叶わない。荷物が多い時などはそれも顕著となる。

 

「すみませ~ん。子ども政策課はどちらですか?」

「正面のエレベーターで2階までお願いします」

受付で聞けば階数までは教えてくれる。ところがその階で降りたところで道に迷うのだ。自分のことをよく知る人ならば自分がどれほど方向音痴なのかを理解しているだろう。

 

「すみませ~ん。あと契約課はどこでしょう?」

「同じく正面のエレベーターで7階までお願いします」

 

一度に荷物が運べるのならば何も問題ない。ただ合わせて何十人分の弁当を一度に運ぼうと思ったら台車が必要になるだろう。勝手に台車で乗り入れてもいいのか?まぁ、この疑問は後日晴らすとして、取り敢えず2階へ行き弁当を手渡しお代を頂戴し、再び車に戻りお次は7階まで向かい弁当を手渡しお金をもらう。普通に10分や15分くらいのタイムラグは間違いなく生まれてしまう。

 

エレベーターがあればまだマシだ。本庁舎以外にも離れに別の庁舎があるのだが、そこはエレベーターが無い4階建て。ここも2階と4階で同時刻に予約が入っている。もう、遅刻したことに対する焦りと階段を登らされる運動とで全身、汗だくとなってしまった。岐阜県岐阜市ですらこうなのだから、これが都庁や府庁ならと考えると想像も及ばない。

 

それでも普段からランニングや山登りで鍛えておいて良かったと真面目に思った。

 

ただ、遅れたことに叱られることもなく、むしろ感謝の声をかけられたりすると思った以上にやり甲斐がある仕事だということに気づくのと同時に、我々が今置かれている立場を精一杯、憂いてくれているという気持ちがヒシヒシと伝わる。

 

このコロナ渦中にあっても所得が変わらない立場の方々にも一律10万円が支給されることを「けしからん」と捉える風潮がある。むしろ食うや食わずの低所得者層を手厚くもてなすべきだとの意見も至極当然のことながら、その様な方々の中にも同じことを思う志が高い人は必ずいると思うし、そう信じたい。

 

で、肝心の庁舎へ到着したものの、いつも貼ってある筈の配送先が貼られていない。あわてて電話をしたらLINEで指示が送られてきた。忙しいのは重々理解しているが、せめて言葉で教えてよ。

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