氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

バレンタインデーは続く~よ~ど~こま~で~も~♫

合気道を習っている次女の送り迎えをするのはいつも自分の仕事だ。

 

無口な長女に比して、次女はまるでから生まれてきた口さながらによく喋る。友人にそういった女性がひとりいるが、二人が揃うと超音波が発生しそうなので遭わせない様に務めている。

 

「努めている」ではなく「務めている」

 

世界平和を維持するのにはこういった地味な活動家の力も必要だということだ。

 

行きの車中にて。

何やら自分に話したいことがあるらしく話しかけてくるのは良いのだが、主語と述語が全く噛み合わない。そんなことだから何が言いたいのかも全く理解が出来ないものの、こちらの返事を待たずしてどうやら自己完結してくれた様だ。

 

相手のペースで話をされると、運転に集中出来ないばかりか脳低酸素症になりそうなので先手を打って切り出してみた。

 

「チョコレートはちゃんと出来た?友達は喜んでくれた?」

先のバレンタインデーの時の話だ。祝日を利用し友チョコを作っていた話は以前にも述べた。

 

「や、あのね、皆で集まれるのが25日しかないんやって。でね、22日の土曜日に作ることにした」

 

ん?話がおかしいゾ。もう作ったんじゃなかったのか?

 

「あれね、失敗したの。なんか分離して脂が浮いて来ちゃって」

「なんじゃ、そりゃ。去年と同じこと繰り返してんじゃん」

 

チョコレートを溶かすのには湯煎が必要だ。あまりお湯の温度が高すぎてしまうと分離するのは必至だ。それにチョコレートそのものも風味が飛んで美味しくなくなる。昨年は結局、自分が手を貸すことによって二度目のチャレンジで成功させている。

 

「また、お母さんか…」

「う…、う、まぁ、また作り直すでいいわ」

 

しかし、22日に作り直して25日に交換し合うって…。

それって意味あるの?バレンタインデーにそうしてこそ意味があることじゃないの?

 

「なんかさ、もうわざわざ作らなくてもいいんぢゃね?そのまま渡しちゃえば、って気になって来てさ」

「じゃ、オレがダイソーで買ってやったチョコレート型はどうするんだ」

「返品するとか?」

「お前な!」

 

そして帰りの車中。

「あれ?ちょっと待てよ。失敗してチョコレート作れなかったってことは、オレの分は?オレのも無しか?」

「ごめ~ん、お父さん」

 

まぁいい。話のネタがひとつ減ったに過ぎん。

 

稽古がある日は自分と次女だけが帰宅してからの遅い夕食となる。呼ばれてキッチンへ向かうと、食事を済ませたはずの長女も食卓についている。

 

「あれ?まだご飯、食べてないの?」

と聞くやいなや

「せーの、はい、チョコレート!」

 

二人して一斉に差し出した手にはチョコレートが握られていた。

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チェリーブランデー

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ラミー♡



市販のものだが、面と向かって言えないものの、「テヅクリチョコヨリ」は余程いい。

 

うん、オレはまだ娘達に愛されている。

 

ついでに今年の戦利品。

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積んでみた。

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で、今日は雨の中、いよいよトレラン本番に逝って来ます。もう、ホント嫌。雨男のバカヤロ。

 

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