ク〇の役にも立たない
この世界の(さらにいくつもの)片隅に「岐阜バス」でしか使えない「ayuca(アユカ)」と呼ばれるICカード乗車券がある。
更にこの「岐阜バス」。キャッシュレス時代に突入した今でさえ尚、かたくなに現金、もしくはこの「ayuca」だけで商売を押し通している。加えて質の悪いことに、ここ岐阜市に於いて公共交通機関といえばこの「岐阜バス」か複数のタクシー会社しかない。
以前は通称「ちんちん電車」と呼ばれる露出系路面電車が
「ほうら、見てご覧♡」
とばかりに道路中央で幅をきかせていた時代もあったが、惜しいかな2005年の3月31日をもって廃線となった。
地下鉄を通すという案も何十年か前には出たことがある様だが、川の上に街が作られたと揶揄されるくらいの岐阜市であるからにして、水の苦労はなくともあまりにも豊富な地下水脈がそれを阻むこととなった。
最近ではあまり見かけることはなくなったが、ちょっと強く雨が降るだけで側溝から水が溢れ出し、繁華街が水浸しになることなどもかつては度々見られた。美川憲一の歌で多少名の通った「柳ケ瀬」でさえそうだった。
話を「岐阜バス」に戻す。忘年会のお誘いは、友人との飲み会を除き結局1件もなかったのだが、ありがたいことに新年会は目白押しだ。来週2件、再来週にも2件。既に2件終わらせているので、予定通りとなれば1月だけで計6件となる。この大半はバスで帰宅する。
ここで「岐阜バス」ふざけんな、である。他所へ行けば「Suica」でも「manaca」でも「PASMO」でもバスのみならず電車や地下鉄でさえ乗車することが可能だ。冒頭でも述べた様に「ayuca」は「岐阜バス」以外、全く利用が出来ない極めて利用価値が低い、はっきりいってしまえばク〇の様なICカードなのだ。
というかカードは悪くない。他所のICカードを受け付けない「岐阜バス」がク〇なのだ。今時、第三セクターが運営する鉄道でさえ「PayPay」が使える時代だというのにだ。
とはいえ、こうバスを使う機会が増えると今までの様にチャリ銭で乗車料金を用意することも面倒になってきた。致し方なし、昨日、わざわざ岐阜バスのターミナルまで出向き断腸の思いで「ayuca」を購入して来た。
金額は3000円。デポジットが500円なので利用可能額は2500円。我が家の最寄りのバス停から駅前までは480円掛かるので、上手くいけば(注1)5回利用出来るといった計算になる。※(注1)乗り過ごしてしまわず余分な支払いがない場合。過去に見られる多くの場合寝過ごしが主な、というか乗り過ごしの全ての原因。
今更だが声高に叫ばせてもらおう!
「麒麟がくる」で県外からの観光客を誘致したいのならば、肝心の公共交通機関がこれではあかんやろ。オレのスマホの中には「PayPay」も「Suica」も「Origami」も「FamiPay」もなんなら「楽天Pay」も「メルペイ」も入ってるぞ!
ただし「LINEPay」だけは入っていない。
このガラパゴス化した状況を何とかしてから誘致に励みなさい。