氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

泣きっ面に「空き巣被害」

コロナコロナで不況の風が、まるで台風が如く駅前飲食繁華街に吹き荒れる最中だというのに「泣きっ面に蜂」とはまさにこの事だろう。

 

近隣飲食店舗が軒並み空き巣被害に見舞われた。それもピッキングなどという高等技術を駆使してということならばまだいい。大胆にも鍵穴部分にバールの様なものを突っ込み力ずくでこじ開けるといった手段が取られていた。

 

こうなると錠そのものが使い物にならなくなるので、その晩に戸締りをしようにも出来なくなる。となれば修理という喫緊の対応をとらねばならないのだが、業者には業者の都合があり中々すんなりと事は運ばない。

 

扉そのものが利用不能になるケースもある。店舗内がよく見える様にと一枚ガラスを扉に採用している店舗も多々あるが、そういった店はガラスが破られる可能性もある。現に自分が管轄する店舗でも、いわゆる「こじ割り(三角割り)」といった手口でガラスを割られ侵入されたことがある。その時も駅前は同時多発的な空き巣被害に見舞われた。

 

今回、約10日前に被害にあった店舗が2軒、またもや同じ手口で侵入された。犯人は同じ人物であることは疑いようがないだろう。

 

自分が夜間に車を止める駐車場の真正面にある店舗も被害にあったため、警察の捜査に及ばずながら力を貸すことが出来ればと参考人として名乗りでた。

 

「お店のドアが開いているにの気がつかれましたか?」

「はい、気がつきました。もう誰か来てるのかな?なんて思ってて」

「それは何時頃ですか?」

「市場へ向かう時刻が5時半でしたので、その時にはもう開いてましたね」

「此方には何時頃いらっしゃいました?」

「おおむね午前3時半くらいですが、その時は閉まってました」

「それは確かですか?」

「はい、ヘッドライトが直接店の正面を照らしますので開いていれば直ぐに気づきます」

「ということは3時半から5時半までの間ということか…」

「5時半だとヘッドライトを点けなくても顔が見えるほど明るくなってきてるから、もうちょっと前かもね」

「なるほど、なるほど」

 

最後に名前と年齢、生年月日と電話番号を訊ねられ何かあったら連絡を下さいと言い別れた。午後になり、他店のオーナーやスタッフが出勤をしてくるに従い、更なる被害情報が多々寄せられることになる。街中のそこかしこに警察官の姿が多く見られた。

 

空き巣にどれほどのあがりが生まれるのか想像したこともないが、店舗荒らしなどはリスクの割に身入りなど無きに等しいのではないかと考える。自宅兼店舗というならば、レジにそのまま釣り銭を残しておくことも考えられるが、テナントで営むのならばレジは通常空にして、ついでにレジのドロアも開けっ放しにし「ありませんよ」アピールすることが多いのではないか?

 

目利きが出来るものならば、高級ワインや高級日本酒などを盗みに入ることも考えられるが、今回の様に複数の店舗を狙うのであれば邪魔になるだけだろうし、そこにそれがあることを知っていて犯行に及んだ可能性が考えられることから、スタッフが真っ先に疑われそうでなくとも足が付きやすいと思う。

 

幸いにして自社店舗は被害に見舞われることは無かったが、これを機会に気を引き締めねばならぬと強く感じた。

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