あんこ諸記・番外編
長女は中学の特別支援級に通っている。今は中学2年生だ 。学校が終わると、自立支援施設からバスの迎えがあり、 そちらの施設で18時までお世話になっている。その時刻 になると自分が迎えに行くのがほぼ毎日、厳密にいえば月 に20日程度だが、の日課になっている。
施設では様々なことを教えてくれる。それはカレンダー作 りであったり、書道家を呼んでの習字教室にプロバイオリ ニストの演奏会、果てはヨガインストラクターを招致して のヨガ教室であったりと内容は実に様々だ。中でも長女の 一番のお気に入りはパン教室だ。まだ小学生の頃は迎えに 行くと、それがどれほど楽しかったかを助手席で沢山話を してくれた。そして家に着くなり「一緒に写真を撮って」 とパンとの2ショットをよくせがまれたものだ。
ところが、あれほどお父さんべったりで寝るときもお父さ んと一緒、自分の平日休みの時などは手をつないで小学校 に通っていたほど仲良し親子だったのに、今は迎えに行っても助手席では窓外に目を向けるだけ でほとんど口を利いてくれなくなってしまった(涙)
まぁ、これも思春期というものだろう。喜ぶべきことと自 分に言い聞かせている。
そんな彼女だが、先日、迎えにいくと玄関先でどうしたのか涙ぐみ うずくまっていた。先生曰く、カードゲームの「UNO」 をやりたかったが、残念ながら人数過多でメンバーに入れ なかったそうだ。たかがそんなことでべそをかくとはまだ まだ可愛いところがあるじゃないか。
相変わらず助手席では無言であったが、帰宅し妹の顔をみ るなり元気を取り戻していた。普段はどちらが姉なんだ、 と勘違いされるほど妹に叱られることもあり、時にはそれ が原因で大声を張り上げ口喧嘩をしたりもする二人だが、 それでも自宅の中では常時一緒にいる。基本的に仲が良い のだ。
迎えに行ったときに「UNO」が出来ずに泣いていた話を 次女にしたところ、
「あー、得意やでね、あん子、UNO」
と意外な言葉が返ってきた。
「それに、なんでかしゃん、めっちゃ強いよ、ねぇ、お母 さん」
と台所にいる嫁に同意を求める。返事はなかったが、返事 を求めている風でもなかったのでそのままにしておいた。 いつ、どこでその確信が得られたのかは知る由もないが、 それは是非、一度対戦してみたくなった。
いよいよ10月に突入し、長女の誕生日も近くなった。誕 生日プレゼントはもう決まった様なものだ。あとは自分が 「UNO」のルールを覚えるだけだ。
またまた二女の使いっぱで「セリア」にて洗たく糊を購入 …しようと思ったら、なんと!棚が空っぽ。店員に訊いた ら売り切れだそうな。まさかのスライムブーム到来か?
施設では様々なことを教えてくれる。それはカレンダー作
ところが、あれほどお父さんべったりで寝るときもお父さ
まぁ、これも思春期というものだろう。喜ぶべきことと自
そんな彼女だが、先日、迎えにいくと玄関先でどうしたのか涙ぐみ
相変わらず助手席では無言であったが、帰宅し妹の顔をみ
迎えに行ったときに「UNO」が出来ずに泣いていた話を
「あー、得意やでね、あん子、UNO」
と意外な言葉が返ってきた。
「それに、なんでかしゃん、めっちゃ強いよ、ねぇ、お母
と台所にいる嫁に同意を求める。返事はなかったが、返事
いよいよ10月に突入し、長女の誕生日も近くなった。誕
またまた二女の使いっぱで「セリア」にて洗たく糊を購入