氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

ふぉーいわええあほんはひはひはふ(そー言われればそんな気がします)

皆さ~ん!歯医者に行ってますか~!

 

ある意味、歯だけが元気だったら健やかな人生が送れる様な気がしていたが、老眼に白内障を患ってからは歯だけでは生きられんと今になって気がついた自分はいろ~んな意味で考えがスイート。

 

とはいえ歯はやはり大事だ。ということで以前から予約してあった歯科検診に行ってきたのだったのだった。

 

今のところ不調らしい不調はない。しかし、専門家の目で見てもらわねば表沙汰にならない症状は歯に限らず多く存在する。現に心臓病の原因のひとつが歯周病にあることが判明している。口腔ケア=寿命に直結する話でもあるのだ。

 

富裕層ほどデンタルフェチだとも聞いている。治療に費やす費用と時間は定期検診に費やすそれらを凌駕するという金持ちならではの論理からなのだろうが、確かにそれは一理あるどころかその通りでしょ。放っておけば絶対に悪化や劣化の道をたどるものと考えておいた方がいい。それが「老い」というものだ。

 

「ちょっとこの歯茎の腫れが気になりますね」

ほら、言ったこっちゃない。自覚症状はなくとも見る人が見ればわかることがある。

 

「これ、響きませんか?」

と、視界には入らぬが金属状の何かで歯をコツコツと叩く。

 

「ふぉーいわええあほんはひはひはふ(そー言われればそんな気がします)」

 

カンカンカン…

「痛いですか?」

「ふぁい、いはいへふへ(はい、いたいですね)」

 

カンカンカンカン…(更に強く)

「痛いですか?」

「あからいはいへふっへ(だから痛いですって)」

 

何よりも口を開けっ放しで顎が痛い。

 

「先生は痛くないって聞いたんですけどねぇ」

「えぇ、私はちっとも痛くありません」

小学生だった時に読んだフォークデュオ「あのねのね」が書いた本に載っていたこんなギャグを思い出した。

 

「ちょっとレントゲンを撮ってみましょうね」

 

そしてその結果、歯の根っこが膿んでいる可能性があるということだった。ほらね、やっぱり悪いところが見つかったでしょ?何も無ければ幸い、見つかってしまったら運の尽きかも知れないが、痛くなってから歯医者に駆け込むよりはマシだろう。

 

当分の間、お世話になることになった。

 

ここの歯医者、診療台にモニターが備え付けられているのが何気によい。治療の合間に映画を楽しむことが出来る。この日は「オーシャンズ11」が上映されていた。

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なんで俺が出てんだ?なんてよくよくみたら、なんだブラッド・ピットじゃん。まったく以て紛らわしったらありゃしない。

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