氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

永遠に終わらない気がする買い物に付き合う

洋服を見たいからアピタに連れて行ってと次女がせがむ。


「連れていくだけだぞ。買わないからな。もう、余計なお金は使えないから」

というと、

「じゃ、自分で買う」

なんてぬかしやがる。それならばとアピタへと向かう。


「前に来た時に『Champion』の服とかあったでしょ?」

「あったけれど、あれって子供服売り場だぜ。お前にはもう無理だろ」

身長がとうとう162cmに達した。レディースのMサイズかLサイズが適当だろう。


「あ、そっか」

「『あ、そっか』じゃねぇよ。上にばかり伸びやがって。ついでに頭の中身も成長しろよ」


なんでも夏休みに複数の友達から遊びに誘われているらしい。


「着ていく服が無いんだよね。みんなチンチクリンになっちゃって」

「そりゃ、1年で10cm近くも伸びたらそうもなるだろうな」

今までの服は長女が逆お下がりとして着るようになった。


小学生の時は自分が勝手に見繕ってきた洋服を着させていたのだが、中学生ともなればそうはいかない。ただ、連れていくだけならば良いのだが、見立てをお願いされるのが面倒なんだよな。かといって自分が選んだものは大抵、お気に召さない。こんなことだから、いつまで経っても買い物が終わらないのよ。

f:id:Croquis009:20220711162922j:image

f:id:Croquis009:20220711162930j:image


小1時間かけてやっとの思いでTシャツを1枚チョイス。たったの990円のTシャツでも、自分で出すとなれば慎重にならざるを得ないのは気持ち的には理解出来る


「お客さま、こちらの商品は2枚購入されると2割引でお求めになれますが1枚でよろしいですか?」

「え、そうなの?」

よく見たら値札にちゃんとそう書いてあった。


「じゃ、もう1枚選んできます」

もう1枚というのならば、やはり長女の分を選んであげたいところだが、如何せん長女の身長はまだまだキッズサイズだ。サイズ的に合う服がない。


「おまえの服をもう1枚選ぶしかないな」

「でも、2枚も買えるお金ないよ」

「仕方ないから援助してやる。その代わり、俺の見立てで決めるぞ」

時間を掛けるのが嫌だったからそう条件を出すとすんなり承諾した。


再びレジへ行く。

「有り金全部出せ。足りない分は出してあげるから」

「わかった」

と出した財布の中を覗き込むと、

「嘘。お前、小銭しか持ってねぇじゃん!謀りやがったな!」

「えへへ、バレた?」

この野郎。巧妙な手を使いやがって。今更、引くに引けねぇじゃねぇか。

「おまえ、覚えてろよ」

結局のところ、まんまと財布にさせられてしまった馬鹿親父はこの私です。因みに自分がチョイスしてあげたのは豚のワッペンが可愛いピンクでラブリーなTシャツだよ。

f:id:Croquis009:20220711162947j:image


買い物の後は同じ階にある「ロッテリア」でクールダウン。「ロッテリア」にもスイーツがあったんだね。


買い物の後は同じ階にある「ロッテリア」でクールダウン。「ロッテリア」にもスイーツがあったんだね。

f:id:Croquis009:20220711162954j:image

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村