氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

我が家に「白くまくん」がやってくるよ

「ねぇ、お父さん。エアコン買ってよ」

と次女が言う。


「冷風機があるじゃないの」

ただの冷風機とは違う。コロナの冷風・衣類乾燥除湿機、誰が呼んだか「どこでもクーラー」だ。最大温度差-11℃の冷風が吹き出し当たった部分だけが冷え冷えと気持ちよくなる。


「あれやと部屋全体が涼しくならんやん」

「あれとな、扇風機を上手に組み合わせるんだよ」

「そんなケチ臭いこと言わずにエアコン買って」

「ケチ臭いとはなんや、ケチ臭いとは」

「私はいいんやよ。でもカテキョーの先生に申し訳ないやん」

「じゃ、もし買ってあげたとしても使うのは先生が来ている間だけだな?」

「え、それはわからん」

「私はいいって言ったじゃねぇか」

「まぁ、そこはあればあったで使わな勿体ないし」

「電気代の方が勿体ないゎ」

「ねぇぇっ!そんなこと言わずに買ってって」


正直、商売の準備でどんどん貯金も目減りしていっている。にも関わらずエアコンまで買えとはよくも気軽に言えたもんだな。とはいえ、確かにわざわざ勉強を教えに来てくれている家庭教師にもせっかくだから快適な環境を与えてあげたいよね。


家庭教師を専任するにあたって、一般的に思い浮かぶのは「家庭教師のトライ」のような派遣業者を通じてだが、彼女(先生)の場合は少々違った経緯がある。大学にある生協が無料で募集をしてくれるとの情報を得てお願いしてあったところ、その求人広告を見て彼女が応募してくれたというわけだ。よって、時給も彼女が決めることになる。中間マージンが無い分、家庭教師の給与相場が崩れるほど安く見てもらえることになった。彼女にとっても自宅が直ぐ近くというメリットがあるわけだ。


まぁ、そんな良心的な彼女だからね、あくまでも彼女の為にエアコンを用意してあげようかとマジで考えてみたわけよ。で、いつものように古道具屋「かわむらミルマーノ」へ出物がないかと見に行ってみたら、思いのほか沢山あるじゃん。

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価格は概ね2万から4万ほど。ただ、新しい物だから安いというわけではないみたいね。それが証拠に2018年製の東芝をさしおいて、2016年製の世界のダイキンが最高値を付けていた。


逆に最安値は19,900円。2014年製の日立「白くまくん」だった。

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ま、今夏さえ乗り越えられればいいっしょ、ってことでそれにしたんだけど、もうひとつの条件として次女の部屋は八畳間なのでそれをクリア出来ることが必要だったんだよね。他の機種は皆、六畳間用だったのが「白くまくん」は6~9畳というわけのわからない広さ目安になっていた。


問題は取り付け工賃と取り付け時期だ。電気屋で新品を購入すると1ヶ月待ちとの噂もある。つーか、1ヶ月も待てすか!


「取り付け工賃と時期はどれくらいになりますか?」

「ガスを抜いてありますから、充填も合わせて22,000円になります」

本体料金よりも高いのかよ。で、気になる設置時期は?

「1週間ほどですね」

1週間ならば許容範囲か。よし。

「じゃ、お願いします」


というわけでとうとうエアコンを買うことになってしまったが、カテキョーが無い時は何があっても絶対に使わせねぇからな。


あ、あと1,000円分の金券が貰えたよ。

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