ニューラブスティック♡(新しい相棒)です
郵便配達員になるに当たって三重県桑名市でその研修を終えた宅の坊主、JR岐阜駅まで帰り着くとその後はバスに乗り帰宅する予定だった。予め乗り場の番号は8番と教えておいた。自分のことを棚に上げて寝過ごさないようにと注意もしておいた。
時刻は午後6時。そろそろ岐阜に着く頃だろう。するとワン切りの後にLINEの通知音が鳴った。共に坊主からだ。内容はといえば、
「やばい。バスに乗ったはいいけど金が足らん」
だった。LINEでは気づかれない可能性もあるし、かといってバスの中で通話は出来ない。苦肉の策だったのだろう。
「おまえ、馬鹿じゃねぇの?金持たずにバスに乗るやつがあるか」
「だって、Toicaが使えると思った」
あ、それか。以前から自分がやたらめったら岐阜バスに陰ながらクレームを入れている問題だ。岐阜バスはToicaもSuicaもPayPayもキャッシュカードも使えない。唯一キャッシュレスで使えるのが岐阜バスでしか使えないク◯ICカードのayukaだけだ。観光客が現金しか使えないと嘆いていたぞ。観光地にしたいのならば先ずはインフラの整備をしろって。
「幾らあるんだ?」
「400円」
「じゃ、400円で来られるところまで来い」
仕方がないから迎えに行ってやることにした。とはいえ、バス停を4つ手前で降りるだけなので、自力で歩いて帰ってこいと言ってしまえば出来ないこともないんだけどね。
加えて通勤にスーパーカブを使わせてくれとまで言ってきた。おい、そうなるとオレのちょっとそこまでの足が無くなっちゃうじゃん。
「金たまったら自分で買うからさ」
だと?お前な、それちゃうだろ。それを言うなら「新しいの買ったらそれに乗ってくれればいいから」だろ。お前、オレのカブリエーラちゃんのキックペダルをへし折ってんだぞ。わかってんのか、この野郎。
まぁ、しょうがない。今現在、無職のプー太郎に言葉を返す術もない。そこで、長女の為をと思い、いただいた電動アシスト自転車を引っ張り出し自分が乗ることにした。
2輪が乗れるようになった長女には、もう3輪は必要ないからだ。
バッテリーが上がってしまっていたから先ずは充電。
後輪に空気を入れようとしたら途端にプッシューと音を立てて抜けてしまった。
案の定、ムシがイカれていた。
次女の自転車を借り近くの百均へ赴き購入すると、即座に交換して修理完了。
バッテリーを装着すればきっとアシスト車特有のロケットスタートも可能となるだろう。
ひとつ、名前を付けてやるとしましょうか。ということで絶賛募集中。