氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

The 職人

今を遡ることおよそ10日前。その時、自分は何をしていたかといえば、そうだね。いちいち言葉にする必要はないかとは思うのだが、記憶力が致命的に欠けているキミにだけこっそりと教えてあげよう。それはそうと1度でいいから「こっそり堂」にこっそりと入ってみたかった。知らないうちに世の中から消え失せてるんだもん。だからそんなことはどうでもいいんです。


そう、「チェルノブイリ1986」を観ていたんだよ。その真っ最中に嫁から電話がかかってきたエピソードも紹介したよね。内容はこうだ。


「あのさ、水道局の人が来て、うちの所で漏水が起きてるんだって。で、工事費用は市が一切もつから調査させてくれって」


嫁が相手ではやはり心配だったのだろう、その後、水道局から直接、自分の元に何度も電話がかかってきた。綿密な打ち合わせの後、昨日その工事が執り行われることになった。どの程度の工事になるのか素人には全くわからなかったが、2トントラックでユンボが運ばれてきたということは、けっこう大袈裟なことになっちゃうのだろうか?

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「旦那さん、旦那さん、あのバイクはお宅のかね?」

娘を学校にまで送っていき、帰宅すると初老の男性から声をかけられた。どうやらその男性が工事責任者らしい。

「邪魔ですか?」

「ほうやね。かなりアスファルトを斫る(はつる)でどかしてもらった方がええかもね」

というほど局所的には大規模工事になるようだ。


「しかし、漏水しているなんてなぜわかったんでしょうね?」

「あぁ、水道局の人はそこら辺をしょっちゅう回っとるもん」

「えっ、見ただけでわかるんですか?」

「ちゃうちゃう。道路に耳をあてるんやゎ。そうしたらわかる。わしもさっきそうしたらやっぱ漏れとる音が聞こえたで」

「マジすか?!」


そこから大音量で工事が始まった。うちの使用方法に問題があるわけではないのだが、たまたまうちの前で漏水しているということでご近所さんには申し訳ございません。岐阜市に成り代わりまして謝罪させていただきます。ってゆーか、我が家は井戸水なのでそもそも水道は使っていない。

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「ちょっとここだけではなんともならんな」

「そうですね」

水道局の職員もご登場。工事責任者と会話を交わしてはいるものの、内容に関しては理解不能

「この漏水を止めるにはですね、ここだけでなく、ご自宅の水道メーターのところで遮断する必要がありそうなんですが、それにはガレージをちょっと掘らせてもらわないといけなくなるのですが、よろしいですか?」

ということだったらしい。


「まぁ、仕方ないですね」

「コンクリの色が変わっちゃいますけど…」

「それは全然、大丈夫。なんなら全部塗り替えてもらってもかまわんよ」

「ははは」

いや、冗談じゃなくて真面目に言ってんだけど。

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まぁ、そんなこんなで一日がかりで工事は終了。

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一日で済ませてしまうところが凄いよね。しかし、職人さんの仕事ぶりは見ていて飽きない。


「いつでも好きな時に掘りに来てください」

と労をねぎらいバイバイした。

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