氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

ビールとキノコとSMと

久しぶりに裏山を舞台にしたトレランに励んできた。

 

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走ること自体、久しぶりになってしまった。へそ周りに約3kgばかり脂肪を蓄積させてしまった気がする。「あの正露丸を手がけたこともある明治薬品が開発した悪魔の体重サプリ」って効くんかしゃん。SNSにもYahooのトップ画面にもやたらと広告が出てくるんだけど。そもそも「手がけたことがある」ってなんだよ。それに正露丸だからどうだってんだ。ダイエットサプリとの相関関係を述べなさい。


まぁ、それはいい。トレランの話だ。今回は新ルートが開拓されたと耳にして、それならば挑戦してみようと考えたわけだ。もともと登山コースが少ない山だ。さすがに同じ道ばかりだと飽きがくる。では果敢に挑んでみることにしましょう、と軽口をたたいてはみたものの、いや、実際は大変だったのよ。


踏跡が残っていればそれを辿るだけで済むのだが、下りは落ち葉で地面が覆われ道らしき道も全く見えぬ中、結局は自分の勘だけが頼りとなった。急な下りに加え落ち葉とくれば足をすくわれることも1度や2度ではなく、その都度、お尻をしこたま打ち付けたお陰でお尻が左右にパックリと割れちゃったじゃないの。


なんとか麓までにたどり着いたが、獣避けのフェンスを乗り越えねばならなかったのがまた大変だった。

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イノシシに出くわさなかったのは不幸中の幸いだったけど。


誰がそうしたのか、新しくベンチが施されていた。しかし、なんともSMチックなフォルムだね。

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マニア受けを狙ったのだろうか?これもまた、この山の名物となってくれればなんとなく嬉しい。


珍しいキノコも発見した。

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Googleレンズで検索してみたら、「ヒトクチダケ」という名前らしい。食べられるけれど美味しくないとも。立ち枯れした松の木だけに生えるということも載っていた。ということはと見上げてみる。根はしっかりと地面に下ろしているが、確かに葉は1枚も見つからない。立ち枯れしてから2年が経過するとこのキノコが生えるのだそうだ。可愛いキノコに罪はないが、どこか淋しさを感じてしまう。


帰宅したら娘が二人とも帰宅していた。

「あれ?あん子、今日はお休みなの?」

放課後に通う自立支援施設のことだ。

「うん、おやすみ」

「そっか」


じゃ、もうお迎えに行かなくても良い、すなわち車を運転する必要がなくなった。ってことは、遠慮なくいけるね。皆様のお言葉に甘え縁側でプッシューッ!

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まだ陽が沈まぬ内に飲むビールは倍美味い。って、それが腹にあかんのやっつーの。

 

おまけ

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