氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「臭さ」は頑張りの証し…という事にしておこう

「これ見てよ」

と手のひらを此方に向けながら次女が迫ってきた。なんだ?気功術でも始めたのか?


「こんなんなってまった」

見せられたその手のひらのなんと青いこと青いこと。チアノーゼか?


「どうしたんだ?」

「防具があまりにも臭いんで洗ったらこの有様」


先日のこと、いつも使っているファブリー◯は臭さを助長させてしまい、竹刀を握っていても「う◯こ」に包まれているかのようで稽古に集中できない、だから違うのを買ってくれ、とねだられた。そのう◯こ臭さも元をたどればお前から出たものだろうが。


「汗をかいてもそのまま放置しておくからそんな事になるんだぞ。持って帰ってきて天気のいい日に天日干ししろ」

とアドバイスしたのだが、どうやらその程度では収まらぬ強烈なう◯こ臭が染み付いてしまっていたようだ。確かに辟易とする臭いだ。横にバナナでも置いておけば数分で腐敗し発酵し始めるのではないかというぐらいの凄まじい勢いだ。坊主に至っては防具の横を通る度に「ううっ」と唸りながら首を押さえその場に倒れて泡を吹いていた。


翌朝、外出中の嫁からの電話がなった。

「日陰干しをしなきゃならないみたいなんだけど、そんなんじゃ3日の練成会に間に合わないから陽の当たるところに出しておいて」


そう、GWだっつーのに「練成会」なんてのがあるらしい。それがわざわざ関市の山奥、富之保なんていう熊や鹿しか住まないような僻地にまで赴くのだ。そしてその送り迎えはこの私。距離にして約50km、時間にして片道1時間強の道程を送らねばならない。


「なんだ、まだビッチョビチョじゃないか。今日中に乾くのか?これ」

そして自分もまたチアノーゼの洗礼を受けた。

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3時過ぎまで様子を見たが、う~ん微妙。いや、乾いてない。まだまだ湿っている。どう考えても明日の朝までに間に合うはずもない。しかたなし。コインランドリーへレッツラゴーとなった。乾燥機にかけても良いのかどうかなど、もはや考える余地もない。とにかく乾かさないと。

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洗濯機の渦巻きもそうだけど、乾燥機も同じくずーっと見ていて飽きないよね。最近の洗濯機は洗濯中、蓋が開かないようになっている。だから見ていてもつまらないんだ。だったらドラム型は?あれはダメ。渦巻きが見られないんだもん。そう思わないかい?

youtu.be


計20分。200円を投じて乾燥機にかけた結果、なんとか乾いた風(ふう)におさめる事は出来たのだが、熱風に煽られ息を吹き返したう◯こ臭が車の中に充満し、自分はといえばその強烈な臭いに泡を吹いて気を失った。


それはそうと1時間以上も掛けて送って行くのは良いものの、迎えに行く4時まで自分はどこで何をしていたら良いのだろうか?

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