氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「ノムヤサイとカキゴオリ」のかき氷 with おやつ爺い

ジモティー」で冷蔵庫を見ていたら、タダであげるという危篤、いや、奇特なお方がいらっしゃったのでコンタクトを取ってみた。

「貰って下さい。お願いします。お願いします!」

と切羽詰まったご様子だったので、ならば仕方ない、貰ってやったるとわざわざ先方がお住まいになるマンションまで取りに行ってやった。

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ただ、総重量75kgあまりの代物だ。一人で運ぶにはちょっと酷だろうと数多くの知り合いの中から唯一、ヒマな奴をチョイスして手伝いを命じた。珍しくも快諾だったが、見返りは「おやつ」だとぬかす。そう、誰あろう、おやつを愛しおやつと共に生き、おやつと共に死ぬと豪語するFacebookに3時のおやつネタをアップすることを生きがいとしている通称「おやつ爺い」だ。因みに小中学校の同級生でもある。


お願いされてタダで貰いに行った冷蔵庫ではあったが、シャトレーゼで6個入のシュークリームを買い、先方にお礼として渡したのは言うまでもない。そう、自分はそんな気の利いたことが出来る大人なんだ。そして、そぼ降る雨の中、おやつ爺いの手を借りて冷蔵庫を車にPut in すると、その後に向かった先は「ノムヤサイとカキゴオリ」が店名の店だ。

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昼はカレーランチがメインとなる店らしい。カレーを飲み物と捉え「ノムヤサイ」としたのだろう。ただ、この件に関しては推測の域を出ない。


時刻は午後2時ちょうど。この時間の気温は14.8℃だった。雨の影響もあり長袖でなければいられないほど肌寒い。にも関わらず、おやつ爺いのリクエストが「かき氷」だっつーからこっちは堪ったもんじゃねぇんだよ。枯れた爺いには水分補給が常に欠かせないのだろう、きっと。仕方がないから付き合ってやる。


「ご注文とお会計を先にお願いします」

店に入るなり店主からオーダーシステムを説明される。以前にも別の個人経営のカレー屋で同じシステムを経験したことがあるが、単品でオーダーする店ならばその方が画期的なのかも知れない。

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自分が注文したのは『キャラメルミルクにチョコソース(700円)』だったにも関わらず、爺いの注文は『ピスタチオミルク(800円)』と100円高い。ったく、がめつい奴だ。


幸いにして貸し切りだった。

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齢59と58のおっさん二人が貸し切りの店内で見つめ合いながらかき氷を食べている姿は店主からはどう映っただろうか?因みにふたりとも白内障の手術をしているという共通点がある。それはともかくとして、かき氷は値段相応に美味しかったよ。


おやつをたべさせたらもう、奴には用事がないので家まで送り届ける。すると別れが惜しかったのだろう。お茶でも飲んでいかないかと促されたので、ならばと遠慮もなく自宅に上がり込むとお茶菓子とお抹茶を頂いた。

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こういった粋なおもてなしが出来るところはちょっとばかし癪な奴だ。抹茶があまりにも美味しかったのでおかわりをお願いしたのだが、ここだけの話、けっこうお高いお茶碗らしいよ。

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ただ、結局はそれを自慢したかった故のお誘いだったかと思う。マジックインキを持ってたら自分の所有物として名前を書いておいてやったのに。次回はそうしよう。

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