宿場町から宿場町へ。問答無用の旅がらす
一宮で食事を済ませたついでに「一宮市尾西民族資料館」に寄ってみた。その昔、東海道と中山道を上下に結ぶ「美濃路」と呼ばれる街道がここに存在する。焼き鳥屋のことではないので念の為。
ここに往時を忍ばせる建築物がある。江戸の昔、脇本陣として利用された「旧林家住宅」だ。
一度、ここに来てみたかったんだよね。この辺りは「起宿」と呼ばれる宿場町があり、木曽川を渡る川湊として随分と栄えたらしい。因みに「おこししゅく」と読む。Wikipedia先生によれば「おこしじゅく」となっていたが、どうやら「しゅく」が正解らしい。全国の「じゅく」ファンの皆様。自らも含め非常にがっかりですね。
生粋の純和風家屋だ。
ガラスの1枚1枚にも味がある。波打つ表面に時代掛かった美しさが感じられノスタルジックな気分にさせられる。
そして、圧巻なのは国登録名勝にも指定された庭園だ。しばし呆然と庭を見つめ、時が過ぎるのを忘れた
林家の隣には本館資料館がある。そちらも是非、目を通して欲しい。「起宿」という宿場町の存在を、その名も含め一切、知らずに死んでいくところだった。思いの外、楽しめて入場料はタダというから太っ腹だね、一宮市。
そして約40分後。気がついたら自分は中山道沿いにある「赤坂宿」にいた。ここは正真正銘「あかさかじゅく」だ。日本全国の「じゅく」ファンの皆様、お待たせしました。多少はフラストレーションが軽減されたことでしょう。
で、何故ここへ来たかといえば、久しぶりに「金生山(かなぶやま)」に登ってみようと思ったからだ。山頂には「こくぞうさん」のニックネームで知られる「明星輪寺(みょうじょうりんじ)」がある。
ここには「岩巣公園」と呼ばれる石灰岩質のカルスト地形を思わせる珍岩奇岩が群立している。
折しも雨が降り出し傘をさしての遊覧だったが、なぜわざわざこんな天候の中、こんなところに私はいるのでしょうか?という気持ちの方が楽しみよりも勝ちにいっていた、そんな気がする。
冷えた時には温かいものが食べたくなるもの。場所が大垣市ということもあり、半ば常連とも言える店、あそこに行ってみましょう。「スガキヤ」を除けば唯一、回転寿司店以外で「中華そば」を頂く「朝日屋」だ。ルーツはうどん屋らしいのだが、ここの「中華そば」が妙に癖になる美味さなんだよね。もちもちした麺と和風だしのスープが絶妙に絡み合い、その様たるや林家ペー・バー子の如くだ。
おっと、ここで再び林家が登場。伏線が効いてるぞ。
そして、最後はやっぱり「翠玉園」の「グリーンソフト」でクールダウン。大垣といえば毎度のことながら〆の定番だよね。
ただ、外は雨が降っていたからイートインをお願いしたらテイクアウトよりも100円高かった。今後は注意しないと。