氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

近くを取るか遠くを取るか、それが運命の分かれ道

まぁね、いつかはこんな時が来るだろうとは思っていたよ。とはいえある程度の期待はしていた。期待というよりも覚悟だね。うん、行ってきて良かったよ、眼科に。


約8年ほど前にレーシックの手術を受けた。やはり診てもらうなら眼科を同じくした方が良いだろうと、遠路はるばる車で自宅から50分も掛かる眼科に予約を入れた。以前から気になっている白内障の診察をしてもらうためだ。やはりその時のデータが残っている所の方が良いだろうと思ってのことだ。


久しぶりに訪れると、自分を執刀した当時の副委員長は退職していた。話によれば独立して開業医として活躍しているらしい。最初は視力検査から始まる。レーシック後は0.01だった視力が1.0にまで回復したのだが、今回の検査では散々たる結果が出た。


「う~ん、けっこう進行してますね」

と角膜の中のレンズの写真を見せてもらう。いつの間に撮影したんだ?それはまあいい。確かに素人目に見てもレンズの真ん中に濁りの塊がしっかりと認められる。


「手術しましょう。取っちゃいましょう。そうしましょう」

いやいや、先生。そうしたい気持ちはわかるけど、その言い方。あまりにも軽すぎません?とはいえ、自分も正直、その言葉を待っていたところもある。


「はい、お願いします」

即答する自分もまた軽い。日程調整は後に看護師と行ってくださいと診察は以上にて終了。暫し待合室で待機していると、今日一(いち)の美人看護師に手招きされ個室へ誘われる。AVにありがちなシチュエーションだが残念ながらベッドがない。


手術までに準備しなければいけない事等々の説明を先に受け、それに従い日程の調整にはいる。結果、4月の8日に右、翌週の15日に左目と決定。それまでに禊を済ませておかねば。

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「老眼もそこそこ入ってらっしゃいますね。レンズによって遠くが見える様にすることも出来ますが、逆に近くが見える様にすることも出来ます。ただ近くが見える様になると遠くは見えなくなりますが。ただ、せっかくレーシックをやられたわけですし、やはり遠くがよく見える方が良いですよね?」


えっ?そんなん出来るの?いや、それはかなり迷う。老眼になるまでは全く気づくことも無かったんだけど、起きている間に遠くを見ることってあまり無いよね?野鳥の会とかそれが仕事な人は別にして、大抵の場合、書類に目を通したりPCとにらめっこしたり、自分の様な職業でもまな板の上の食材を見る時に2mも3mも離れて見ることなど殆ど、というか絶対にない。これは悩む。


「それって今、答えなきゃいけないですか?」

「いえ、先生ともお話になられてお決めくださって良いですよ」

「わかりました」


老眼を矯正して遠くを見るにはメガネを新調するか、それともたまに見る景色を堪能することに重点を置くか、めっちゃ悩むんですけど~

 

 

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