氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

起死回生の裏技、入浴のすすめ

長女が放課後に通う自立支援施設は午後6時に終了する。それに合わせてお迎えに行くのはプータローである自分の仕事だ。本業が再び始まるまでの短期就業だけどね。そこで帰宅をしたら直ぐに入浴をしようと、風呂の栓をしてから給湯ボタンを押し迎えに行った。


その頃の岐阜市の外気温はちょうど5.0℃だった。が、風があり体感的にはもっと寒く感じられた。さっそく入浴をしようと全裸になる。先ずはシャワーで全身の至るところをくまなく湿らしボディーソープをタオルに取り、なおかつあんなところやこんなところまで隅々まで綺麗に洗う。勿論、髪も同様にだ。それが自分の入浴前の儀式となっている。


銭湯に行く時もこれには変わりない。金を払っているにも関わらず、とういうか有料無料に関係無くこうするのが自分のルーティンとなっている。なんかその方が気持ちよく入浴出来る気がするんだもん。別に後に入る人の事を考えてのことではない。


さて、身体も洗った、髪も洗った、いよいよ入浴をしようと、いざ!とばかりに風呂の蓋を開く。


「えい、なんてこったい!お湯、張ってねぇじゃぁ~ん!」


どうやら風呂の栓をした事に満足してしまい、給湯のスイッチを入れずそのままお迎えに行ってしまったらしい。う~ん、これはいったい、今後をどうしたことか。シャワーを浴びた身体はもっと熱量を欲しがっている。だが、身体を温めるお湯はそこにない。だったら寒いのを我慢してシャワーだけで済ませるか?そうこうする内に身体もどんどんと冷えるわけですよ。


取り敢えず給湯のスイッチを押してみる。お?思いの外、勢いよくお湯が湧き出てくるじゃないか。こりゃそれほど時間を経ずに溜まるんでないかい?とはいえ、風呂桶の中で体操座りをしながらお湯が溜まるのを待つのも何気に辛い。そこで妙案が生じた。体位を変化させてみよう。


要するにお湯が溜まるのは当然、風呂桶の底になるわけだから、そこに背中を当てておけば多少は寒さも軽減されるだろうと考えたわけだ。で、いざ実践。両の脚を風呂桶の外に出して、背中は風呂桶の底へと付ける。首は無理やりうなずかせる状態になるので若干辛いがなんとか出来ない事もない。ただ、自らの潜望鏡と常時「こんにちは」の状況だけは免れないのが難点だ。生まれてこの方、58年と10ヶ月。これほどまで長く見つめ合っていた事があっただろうか?


そうこうする内にお湯も溜まり、やっと体操座りで入浴出来るに至った。ただこれはシラフだったから出来る芸当で、もし酒を飲んだ時には絶対に避けるべきだと思う。万が一、居眠りをしてしまった時など、水位が上がった事に気が付かず溺れ死んでしまうことも考えられる。最後に目にしたものが自らの潜望鏡ではあまりに寂しかろう。ただ、なるべくならばシラフであったとしてもこの様な状況を作り上げない様に努力することが先決かと思う。


で、昨晩の晩ごはんは「海鮮恵方巻」だった。安定の賞味期限切れ。

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