珍スポハンターを案内する＠東海環状自動車道トンネル工事中の「御望山（ごもやま）」
実年齢がわからないが恐らく年齢的に中途半端な熟女から「急ですが今から一時間後くらいにストーンヘンジ登りに行こうと思いますがご都合如何ですか？」とメッセージが届いた。つまり自宅の裏山を案内しろという意味だ。
以前にも何度かアップしたことがあるが、自宅近くには「岐阜のストーンヘンジ」と呼ばれる珍百景がある。地元紙のみならず、文春オンラインなどでも紹介され、昨今、人気スポットともてはやされているが、その正体は東海環状自動車道開通の為のトンネルからトンネルへの橋の橋脚群だ。
麓からでも勿論、見応えはあるのだが、裏山からはその橋脚群を一望に収める事が出来る場所がある。尚更、珍百景というわけだ。
珍百景と聞けば日本全国を渡り歩くバイタリティの彼女だけに、橋が完成してしまう前にどうしても見ておかなくてはいけないという、ある種の使命感があったのだろう。幸いにして自分は現在、プータローの身に甘んじている。断る理由が一切ない。
「３時半ごろね。いいよ～」
と返しておいた。
誰かと一緒に裏山に登ることなど滅多に無いことだ。正直、宅の坊主と登ったのが最初で最後だった。今回の登山は珍しくそこに華を添えるわけだ。例え彼女が偏向的珍嗜好な珍スポハンターだとてやはり気持ちは高揚するというものだ。
付いて来られるならば付いてこいよと見せつけんばかりにハイペースで先行する。たまにふり返り彼女のペースを確認しながらではあったが、珍スポハンターを名乗っているだけあってさすがだね。しっかりと付いてきているじゃないの。珍スポ巡りに体力が必要なのかどうなのかは知らんけど。
目的地に到着。嬉しそうにスマホを構える彼女の後ろ姿を取り敢えず盗撮しておいた。
ビューポイントはまだまだ山の中腹だ。登った以上は最後まで面倒をみてやるのが登山家の使命だ、ちゅうことで、いつものハイジのブランコにも案内してあげた。
正直、ブランコに乗った彼女の写真が欲しかっただけだが。
頂上に到着。自分に成り代わりいつものバックポーズを決めてもらう。
以前から知ってはいたがノリの良さは天下一品だ。彼女がいう。「山登りには登頂と下山の２つのゴールがある。だからやりがいがある」と。けだし名言である。彼女にはゴルファーという肩書もあるが、今後は登山家を名乗ることを許可してあげても良いと思う。
今回に同じく案内をしてもらいたいという方（熟女）がいらっしゃいましたら随時お受け致しますので遠慮なく仰って下さい。メッセージをお待ちしております。
