氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

優雅な「朝定」の楽しみ方、その1(2があるかどうかは今後に期待)

その日の朝は常食としているヨーグルトを切らしていた。綾瀬はるかの腸に一歩でも近づこうとかれこれ2ヶ月ばかり続けている例の「BifiX」のヨーグルトだ。

 

「でもなー、この時刻にやっているドラッグストアがないんだよなー」

1人きりの車中ならば独り言もつぶやく必要はない。ただ、大胆にそう大声で叫んだかといえ店が開くことを期待できそうもないわな。そう、全ては市場からの帰りの出来事だ。

 

まぁ、そこまで「BifiX」にも綾瀬はるかにも義理立てする必要もないので、だったらたまな事、「なか卯」に寄り道して朝定でも頂こうじゃないかとピットインした。自らにガソリンを打ち込むためだ。

 

店内に入るとおっさんが1人いるだけと寂しい状況だ。ただ、知らないだけでこれがいつもの風景なのかも知れない。

f:id:Croquis009:20211210114516j:plain

 

メニューを見る。目玉焼き定食が250円とあった。

f:id:Croquis009:20211210114544j:plain

「これだけを単品で頼むのは勇気がいるだろうな~」

と此度は小声でつぶやく。

f:id:Croquis009:20211210114621j:plain


大抵の場合、これだけでは申し訳ないと感じ、漬物やその他の小鉢を追加で注文するだろう。

 

「ご注文はお決まりですか?」

「あ、はい。この『目玉焼き定食』を下さい」

そこを敢えてこれだけしか注文しない侠気を勇気と取るかせこいと取るかはあなた次第。とはいえ、オーダーを聞いた女性スタッフは身じろぎもしない。ただ、当たり前の事と淡々とこなしている姿にプロ根性を見た思いだ。自分ならば「は?おいおい、それだかよ」と顔に出てしまうだろう。

 

「目玉焼き定食」がオンテーブルされた。

f:id:Croquis009:20211210114703j:plain


ここでまたひとつ、大問題が勃発した。目玉焼きだ。表面をペロリと舐めてみる。味付けが全くされていない。テーブルの片隅には調味料が置かれている。自分で味付けせよという事なんだろうな。然しながらがそこには醤油と七味唐辛子しか置かれていなかった。

 

由々しきことだ!目玉焼きには醤油じゃなくてソースだろ!自分は卵かけご飯、いわゆるTKG には醤油、ゆで卵には塩、目玉焼きにはソースと心に決めているんだ!

 

またぞろ試される時が来た。勇気を振り絞り声に出す。

「すみません。ソースはないですか?」

「申し訳ありません。置いてないです」

敢え無く撃沈。仕方がない。仕方がないが目玉焼きに醤油は自分の中でどれだけ考えを反芻したところで絶対にあり得ないのだ。こんな時、人はついつい大胆な行動に走ってしまう。

 

「そうだ!味噌汁にぶちこんでしまえ!」

気がついたら目玉焼きが味噌汁の中にポヨヨンと浮かんでいた。おまけに半熟の黄身が破れ味噌汁の中に溶け込み出している。

f:id:Croquis009:20211210114735j:plain


卵の黄身だけをチューチューと吸おうと思っていたのにその目論見ごと頓挫してしまったじゃないか。

 

「ええい、ままよ!」

どうせ胃の腑に落ちればそこでミックスダウンされてしまうのだ。だったら胃に任せるのではなく、自分の意思でそうしてしまえ、とばかりに目玉焼きごと味噌汁をご飯にぶっかけてやった。

f:id:Croquis009:20211210114800j:plain


いわば「ねこまんま」、かっこよくいえば木枯し紋次郎スタイルだ。

 

食事の時間を如何に楽しく過ごすかは各々の考え方次第だろう。こうすると「目玉焼き定食」がもっと楽しく美味しく食べられるよ、といった食べ方の提案があればジャンジャンお便り下さい。お待ちしていま~す。

 

因みに支払いはPayPayで50円のキャッシュバック。実質200円で食べられたよ。

f:id:Croquis009:20211210114820p:plain

 

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村