氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

わたくし、髪を切ってまいりました

今日も今日とて床屋に行ってきた。「今日も今日とて」は慣用句だと思っていたのだが、自分のPCは「きょうもきょうとて」と打ち込むと「今日も京都て」となってしまう。普段、あまり使われていない言葉だからか、Google 日本語入力がお馬鹿なのかはわからないがなんか癪だ。ま、どうでもいい話だけど。

 

朝8時半の開店に合わせ8時に到着したら既に2名も並んで待ってんじゃん。先頭の男性なんて寒さに震えながら地団駄を踏んでるし、前の男性は落ち着きもなく右へ左へと揺れている。いったい何時からいるんだ、この2人。ま、人のこと言えませんけどね。

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今回も担当は鳥居みゆきに似たファンキーな女性だった。話は共通の知人である美人女性ランナーに及ぶ。

「そういえば◯◯ちゃんと知り合いなんだって?」

「あぁ、はいはい。そうそうインスタつながり」

「あ、そっちね」

「お互い共通のカフェが行きつけだったり、神社の桜がきれいだよなんて情報を共有したりして」

「なるほどね~」

「あの方って全然、歳とりませんよね」

「あぁ、だって妖怪だもん」

とひとしきり2人で女性ランナーへの賛辞を送ったところで一旦離れたと思ったらまた戻ってきた。

 

「今日、私10時から美容院へ出向の予定が何故か9時になっていて、9時半に予約が入ったからお願いします、なんていわれちゃって…」

と自分を相手に愚痴をこぼし始めた。直ぐ隣が美容院になっており、経営と建物が一緒になっている。

「え?美容師の資格も持ってるの?」

「はい、もともとは美容師でした」

彼女曰く、スキルアップの為に理容師の免許をも取得したのだと。顔そり資格を得たことで、美容院の方でも重宝がられているらしい。

 

「理容師と美容師ってそんなに違う?」

「髪の切り方からして全然違いますね」

「どう違うの?」

「ほら、理容師はクシを使って測りながら髪を切るでしょ?美容師は指を使うんです。だから理容師は作り上げるって感じで美容師は丸く収めるって感じなんです」

ほほう、なるほど。なんとなくだがニュアンスが読み取れる。両方の資格者だけに含蓄のある言葉だな。

 

「で、どう?実際にやってみて。どちらが面白い?」

「断然、理容師ですね。きちんきちんと髪型を構築していくという事がまだ中々出来ませんがやりがいがありますよ」

「なるほどね。角刈りなんて美容師には出来なさそうだもんね」

「出来ませんし、そもそも美容院に角刈りに来る人なんていませんて」

「そりゃ、そうだ(笑)」

 

お互いお喋りだから時間が経つのもあっという間だ。外に出ると冷気に当てられ髪を切ったことが尚更、実感出来た。特に2ブロックで刈り上げされたもみあげ部分が特に涼しい。

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