氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

日本一の「徳山ダムカレー」で放流する@岐阜県揖斐郡揖斐川町「徳山会館レストラン」

ことダムに関しては何をして世界一を標榜するかが難しい。標高なのか貯水量なのか、はたまた発電量なのかはわからぬが、名実ともに世界一となるダムを現在、中国がヒマラヤの麓で建設中だとか。その発電量は世界一を誇る同じく中国にある三峡ダムの3倍に及ぶらしい。ただ、ひとつ問題がある。その世界最大のダムが「決壊」として武器に使用されることだ。その下流域にはインドがある。もし、そのダムが決壊するようなことにでもなればインドが水に飲まれることとなり、多くの住人が犠牲になるということだ。

 

ダムにはその様に戦略的要素も含まれている。因みに前出した三峡ダムにはその下流に約6,000万人の人が住むと言われている。西側の核保有国が持つミサイルがそこに向けてロックオンされていると聞いたことがあるが、なにやらダムにはきな臭い話が付き物の様だ。

 

恐らく日本に於いてはそんな話は存在しない、と信じたい。岐阜県民にとってもあまり知られていないが、日本で一番貯水量が多いダムは岐阜県にある「徳山ダム」だ。自宅から北上すること約1時間。山に囲まれた場所にあり、季節柄、紅葉も進みきっと風光明媚な景色を拝むことが出来るだろうと期待して足を運んでみた。

 

ただ従えた二人組は明らかに「花より団子」だ。まだ午前も11時だというのに、

「今日のお昼ごはんは何にするの?」

なんてことを抜かしやがる。面倒なので目の保養は後に控え、先に昼食を済ますことにした。

 

「徳山会館」

ダムの底に沈んだ徳山村を知る上で、これ以上ない貴重な資料が展示してある施設が「徳山会館」だ。

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水の底にはかつて1500人が住む村があった


内容に関して個々で足を運ぶなりググるなりして調べてもらえばよろし。ただ、当事者でないにしても、沈む前の歴史を写真等を通じて目の当たりにすると、住んでも訪れてもいないのに郷愁の念に駆られ、涙腺が緩むこと思いだった。そういえば高校時代の同級生に徳山村の出身者がいたと聞く。世間様が二十歳で成人式を迎える中、この徳山村では15で元服を迎える。彼からそんな話を聞いたことがあったと記憶している。

 

前置きが長くなったが、目的は「徳山会館レストラン」だ。

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で、更なる目的は「徳山ダムカレー」だ。日本全国、ダムがあるところにダムカレー有り、と言われているかどうかは知らないが、概ねあるんじゃないの?ってくらいに多少なりとも話題にはなっていると思う。

 

食券を買い、番号札を渡され呼ばれるのを待つ。

「二番、三番、四番のお客様ぁ~、お待たせしましたぁ~!」

番号を呼ばれ取りに行く。いわゆるショッピングモールのフードコート方式だ。

 

取りに伺うと先ずは食べ方を説明される。必要な細かいアイテム等があるのだが面倒なので想像してくれ。

 

「これを皿の下に噛まして皿を斜めにしてね、そしてカレールーを流して下さい。その時に必ず『放流』って言ってくださいね」

「えっ?『放流』って言わないとダメなんですか?」

「ダメです」

 

仕方ないので隣の席に座る老婆達が凝視する中、口に出しやってみた。

「ほうりゅう~」

youtu.be

 

パチパチパチ。いや、おばあちゃん達。そこは拍手するところじゃないから(笑)

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とはいえ、食事に何かしらのエンターテインメントを持ち込む手段も中々楽しくてよろし。特にこの様な田舎の何もない環境ならば尚よし。ノリの良いお客さんが相手で店側にとってもさぞや宣伝となったことだろう。

 

自分が注文したのは「スペシャルダムカレー(1,300円)」だ。ダムカレーの上に豚カツが乗ったいわゆる「ダムカツカレー」だったが、カツが余りにも分厚くて口の中に入らねぇでやんの。

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価格に見合うどころか価格以上のボリュームには辟易するくらいに大満足だった。

 

 

尺の都合上、本日はこれにて打ち止めご容赦。

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