氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

おらは酔っ払っちまっただぁ~

仕事を終え帰宅したのは午前1時過ぎ。玄関を開けると居間からテレビからの音声が漏れ聞こえて来た。が、電灯は消され人の気配もない。どうせ誰かがテレビを観ながら寝落ちているのだろう。誰かを特定したくないのでその場はスルーし音を立てない様に自室へ移動する。

 

さて、明日(厳密にいえば日が変わっているので当日のことだが)は仕事が休みだ。市場も休み、つまり朝も夜もお休みだ。取り敢えず風呂に入ろうとしたのだが、お湯は既に落とされていた。仕方がないのでシャワーで入浴?を済ませるとロックグラスとウィスキーを用意。一杯やりながらAmazonPrimeで映画を楽しむと致しましょう。

 

氷が無いのでストレートでチビチビとやる内に、いつの間にか8分目ほどあったボトルの中身も底をつき始めた。いくらなんでも飲みすぎだろう。明日、とっくの昔に今日にはなってしまってはいるのだが、朝から走りに行くことを予定としている。腕時計の針は午前4時を指していた。

 

余談だが愛用する腕時計は自動巻きなので寝る時にも身につけている。だから30日までしかない「小の月」はいちいち手動で日付を直さなくてはならないので面倒だ。とはいえ、それも手のかかる我が子を見る様でどこか愛着がわくのだ。

 

さすがにそろそろ寝るとしますかzzz

 

つーか、4時に寝て、何時に起き走りに行くんだよ。ボトル約1本のアルコールはちょっとやそっとじゃ抜けやしねぇ。当初の計画では6時起床で走りに行く予定だった。様々な理由を鑑みてですね、潔く走りに行くことは諦めて午前中は無為に無策にボーッと過ごすことに全力を注ぐことにしたのだったのだった。自堕落に拍車が掛かった中年男ってハードボイルドな小説では何気にヒーローチックで素敵じゃない?熟女の心の奥底にある、チラチラとくすぶる母性本能に再び火を着けることが出来るのは、得てして自分の様なタイプの男なんだろうと客観的にそう確信する。

 

酒に酔ったついでに自分にも泥酔したかも。

 

「お父さん、おる?」

ずーっと気配を消し部屋に閉じこもっていた自分を心配し次女が様子を伺いに来た。

「お母さんが『死んどるかも知れえへんで見てきて』って。死んどるわけないやんね。ほんと、アホらし」

アホらし、と言いながらも見に来てくれたことは内心、気にかかることもあったのだろう。

夢の中で母性に満ちあふれた熟女との逢瀬を楽しんでいたのが現実に引き戻される。

 

冷蔵庫を覗くと、いつもの朝食代わりに食べているヨーグルトのストックが無くなっていたことに気がついた。仕方がないので700m先にあるファミマにまで散歩がてら買い求めに出かけると、いつもスイーツが置かれている棚には新商品の文字列が。

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朝食というには逸脱した感もあるが、「珈琲」の文言に釣られて思わず購入。「珈琲プリン!?なチーズケーキ」だ。フォルムは明らかにプリンを彷彿とさせるものだったが、スプーンを入れれば明らかにプリンではないことがわかる。

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エアーほどよくが内包された切れ感にはスフレが持つそれを彷彿とさせる。

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ただ、正直に言ってしまえば見た目のインパクトがなければ話題になることはけしてないだろう。

 

と朝っぱらからスイーツを食べてしまったことに罪悪感はあるものの、そこは朝っぱらからの酔っぱらい親父の戯言とご容赦頂きたい。てか、他人に媚びることでないんだろうけど。

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