氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「中国料理 桔梗園」の「煮込み焼きそば」と謎の「グルクル」

岐阜市には年収2,000万円以上の人しか行ってはいけない「桔梗園」という名の焼肉屋があるが、同じ屋号なのに所在地が長良川の北にあるというだけで年収300万円以下が大勢集う中華料理屋がある。「中国料理 桔梗園」だ。非常に目立たない裏通りにあるにも関わらずネームバリューだけは一人前で、連日に渡りそこそこの人で賑わっている。富を持たざる者が如何に多いかが証明出来るわけだ。

 

世間様にも店にも叱られそうなのでこの位にしておこう。というわけで、我が家(マイナスB型2名)も庶民代表としてO型の3人組で行ってきた。つまりはいつものメンバーだ。

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多くの芸能人も訪れているらしく、入り口にはこれぞとばかりに沢山のサイン色紙が貼り付けられている。が、残念なことにかろうじて読めるのは「さだまさし」くらいだった。

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しかしながらそんじょそこらの小者のサインを沢山並べる中に「さだまさし」のサインが1枚有ったほうが逆に目立って効果的かも知れない。

 

最近の中華には滅多に見られない円卓が未だに存在していることもこの店の特徴だ。当然、円卓を陣取る。

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店の突き当りには太極拳が似合いそうな中庭があり、大きな窓は広く開け放たれており開放感が味わえる。

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この店の名物はなんといっても「両面焼き焼きそば」だが、敢えてそこを外し初めてとなる「煮込み焼きそば」なるものを注文してみた。ネーミングからしてチャーミングじゃないか。「焼きそば」なのに「煮込む」とはなんじゃらほい。

 

娘たちはもう一方の名物、「炒飯」を注文。ここの「炒飯」が名物たる所以は太いもやしが入っていることらしい。そのシャキシャキとしたもやしが「炒飯」の食感に与える影響が大なのだと。価格の安いメインディッシュばかりでは本物の貧乏人に思われてしまうので、ここは清水の舞台かが飛び降りるつもりで「餃子」と「から揚げ」の2大中華料理もプラスしてみた。

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しばらくするとアルバイトのお兄ちゃんが両手で皿を持ちソロリソロリとやって来て、テーブルに近づいたと思うと

「お待たせしました。煮込み焼きそばです」

と、これまたソロリとテーブル上に置いた。

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なるほど、スープをこぼすと我が身に危険が及ぶからか。じゃ、丼で持ってくればいいのに、とも思ったが、それだと「焼きそば」としての価値観が無くなってしまう。勢いよく割り箸をわり早速たべてみた。

 

「こ、これはっ!」

美味い!焼きそばの概念が一気に崩れた。今まで食べた事がある焼きそばは一体なんだったのだろう。この焼きそばを何かに例えるのなら…、そう。これは、「焼きそば」というよりも「ラーメン」だ。なんだ、オレは焼きそばという名のラーメンを食べていたのか。そういえば以前、「焼きラーメン」というのを食べたことがあったが、あっちの方がより焼きそばだった。本来、焼きそばとラーメンに定義は存在していないのかも知れない。

 

「炒飯」は娘たちの望み通りに安定の美味さだったらしく、けっこうな量だったが二人ともペロリと平らげてしまった。末恐ろしい食欲だ。

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開業は昭和37年ということなので、自分よりもひとつ年上になる。もう直ぐ還暦じゃんね。スタッフの顔ぶれから3世代で切り盛りしているアットホームな店と覗い知れる。まだまだ長く続けていって欲しいもんだね。我々庶民のために。

 

「ねぇ、お父さん。今日のスイーツは?」

「あれだけ食べてまだ食べるの?!」

はい、食べます。遠慮会釈を知りません。いい感じにがめつく女子っぽくなって来たもんだ。帰り道の道路沿いにある「ミニストップ」に立ち寄る。

 

「グルクルってなに?」

わからなければ試せばよい。ということで三者三様に「グルクル」を注文してみた。

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さて、「グルクル」とは一体?気になる人は自分で試してね~。以上。

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