氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

体毛の必要性を考える

床屋へ行ってきた。なんかしょっちゅう床屋に行っているイメージがあるが、言っておくが行っただけでなく髪の毛をも切ってきた。それに前回は9月の13日だったから約1ヶ月ぶりだ。一定の周期かとは思う。

 

日曜日は混むのがわかっているので、8時半の開店時刻に合わせ8時目安で到着すると、既に自分の前に子どもも合わせ5名も並んでいた。まだまだ時間の認識が甘い。結局、取り掛かりの時刻は30分遅れの9時だった。

 

取り敢えずの担当は鳥居みゆき似の女性スタッフだった。この人、鳥居みゆき似だけあってお笑いの血が流れているのか話が気さくで面白いんだよね。で、例によって例のごとく、性懲りもなく今回も、

「マスカレード・ホテルのキムタクみたいに2ブロックにして欲しいんだけど」

と言ってみた。すると「う~ん」と唸ったかと思うと鏡に映った自分の顔をシゲシゲと眺める。そして、

「ははは、顔が違う、顔が!」

というと続けて、

「でもね、あの顔も維持するのに大変だと思うよ。多分、ボトックスとかヒアルロン酸とかめちゃくちゃ射ちまくってるでしょ。それでもよければ」

 

あのさ、オレは髪型の話をしているのであって、顔をキムタクにしてくれって言ってんじゃないんだよ。それにオレの方が数倍かっけーし。

ヒアルロン酸とかボトックスとか射つとキムタクみたくなれるかな?」

「なれるなれる、誰でもなれるよ」

今までにこの無責任な言動で何人もの男たちを籠絡して来たことだろうか。

 

ふと壁を見ると「全身脱毛」と書かれたチラシが貼られている。

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「あれってやる人いるの?」

「全身は少ないですけど脚だけとかはけっこういますよ」

「誰がやってくれるの?」

「オーナーがやります」

オーナーは男性だ。

 

「なんだ、面白くないな」

「なんかお店勘違いしてません?」

「いやいや、オレはゆで卵みたいにすべすべの毛無し人間だから必要ないもん」

 

若い頃から体毛は薄かったが、この歳になって更に薄さが際立ってきた。

「オレじゃなくてね、うちの坊主。もう、脚なんて蟻がたかったかの様に見事な毛並みだからさ、ショーパン履いてトレジムに行く時に『それ、なんとかした方がいいぞ』って言ってやったんだよね」

「ふむふむ」

「そうしたら除毛クリームをネットで買って試したら一旦は綺麗になったんだけど、度々やるのが面倒らしく結局、放置状態なんだよね。だからいっそのこと、こういうのやってもらったらどうかな?なんて思って」

「なんでしたらチラシありますよ」

 

ということでチラシを貰って帰ってきた。

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そういえば奇しくも本日10月11日は奴の20回目となるバースデーだった。お祝いにプレゼントしてやりたいと思う。

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