氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

迷わず行けよ 行けばわかるさ

まだ稲刈り前の田んぼに見事な隙間を発見した。隙間フェチにとり捨て置け無い光景だ。暫し我を忘れ呆然と見入ってしまった。

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は…、挟まれたひ。実際に挟まれたらチクチクしそう。然しながら充実や充足感をもたらすものは全てにおいて生とは真反対の危険が伴うものにあるとそう考える。自分と一緒にダイビングしてくれるダイビング仲間を急遽募集中。早くしないと稲が刈られちゃうよ。

 

というわけで、若干、隙間フェチの片鱗を覗かせる山登りに行ってまいりました。ただし、これは過日のことになるので念の為。例によって裏山話なのでそうそう期待はしないでくれたまへ。

 

ペヤング大好きペヤング教授に紹介して頂いた「岐阜百秀山」という本がある。

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その中に「200を超える山の踏査は、天候優先のため単独行も多く、そのうち46山には登山道がないなど困難を伴った」とあった。で、この著者はどうしたかというと、「登山道さえないような手付かずの自然が残された懐の深い山が多いことこそ岐阜県山岳の魅力のひとつではあり個性ではないか」と考え、次第に道なき山に分け入ることに心ときめくようになっていったのだと。どMか?同じどMとしてシンパシーを感じちゃったんだな。

 

で、裏山で同じことをしちゃろうかと果敢にもヤブで覆われた道なき道に思いっきり挟まれて参りました。

 

先ず山の裏手に周りぐるりと観察する。入山できそうな箇所を見つけ足を踏み入れてみた。おいおい!いきなりイノシシ用の罠がどど~んと置いてあるじゃないの。

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怖っ!出だしは竹やぶだ。となれば案の定、イノシシによって地面が掘り返された跡があった。

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それもめちゃくちゃ沢山。竹の子のシーズンでもなかろうに、むやみやたらにほじくり返すのはやめて欲しいな。見るだけで心臓が縮み上がるんだから。

 

更にヤブに分け入りずんずん進む。正直、手ぶらでここまで出来る勇気はない。今はスマホという最大の武器がある。GPSで自分の居場所がわかるというのはかなりの安心感をもたらしてくれる。山肌の状況を見ながらだが、行って引き返しの繰り返しをしつつ慎重に歩を進める。獣道だろうか?何者かが踏破したと見受けられる場所に出ると「いやぁ~ん!」

 

明らかにそれとわかる「沼田場(ぬたば)」があるじゃない。

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野生の動物が身体についたダニなどを落とすために泥を浴びる場所を「沼田場」と呼ぶ。いよいよ以って恐怖が増す。しかし自らをしてどMと言ってしまった手前、ここでやめるわけにはいかぬ。それにここまでくれば登るが早いか下るが早いかの違いだけだ。

 

鉄塔に出た。

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鉄塔があるということは、確実にここまで人が入ってきているという証明に他ならない。ここまでくればもう安心。尾根まではもう少しだろう。

 

なんとか山頂にまで辿り着くことが出来たものの、正直、ちっとも心などときめかない。不安と恐怖を除きときめきなど欠片も感じられなかった。二度とやるもんか!と決意した矢先、今登ってきた道をすんなりと下りることが出来るものだろうかとの好奇心がふつふつと…。で、自分のことだから案の定、下りてみてしまったのだが思い通りにいくことって少なくとも山の中ではないもんだね。やはり山の中で彷徨う結果となってしまった。GPSが無かったら今ここにこうして居られなかったかも知れない。

 

ただやってやれないことは無いことだけが判明したので、いつか本格的に裏山の更に裏ルートを開拓してやろうと心に決めた。

 

おまけ

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