氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

痛さ、ぱねぇっす

柔道女子78キロ級で金メダルを勝ち取った濵田尚里の「蟻地獄」と表現された寝技を見て、もし叶うならば挑んでみたいと思ったのはけして自分だけではないだろう。それほどまでに素晴らしい寝技だった。身体は他国選手に比べ圧倒的に小さい。まるで長野オリンピックにおけるスピードスケートのかつての覇者、清水宏保を彷彿とさせる。そう、大きさではない。必要とするものはテクニックなのだと改めて自分に言い聞かせひたすらと技を磨くのであった。

 

どうにも左腕の神経痛が止まらない。ここまで酷い症状は未だ嘗て経験をしたことがなかったのでひたすら戸惑うばかりだ。ま、取り敢えず医者に行っておこうと掛かりつけの整形外科をノーアポで訪ねた。

 

「どんな感じですか?痛みますか?」

診察室に入ると先ずは女性看護師に問診される。

 

「痛いです。例えて言うならばナイフで左腕をめった刺しにされた傷口を麻酔も掛けずに縫われた様な痛さです」

メインの看護師の隣でもう一人の女性看護師が自分が言った言葉を一言一句、聞き逃さぬとばかりにカルテに記録するためかキーボードをカシャカシャと叩いている。もう少し気の利いたことを言っておけば良かった。

 

担当医が入室してきた。担当医とは言え個人医院なので一人しか医者はいない。

「どうですか?」

と言いながら自分の肩に手を置きもう片方の手で首を左後ろにのけぞらせた。激痛が首から肩を経由し上腕三頭筋をゴン攻めする。

 

「先生、鬼ヤバいっす。ぱねぇっす」

「これはどうですか?」

患部と思われる頚椎を指圧する。左手の指先に向け電流が流れる。一瞬、脳裏にピカチュウの姿が浮かんだ。

 

「これは経過観察にしても少し時間がかかりそうですね。神経が炎症を起こしていますから炎症を抑える薬も処方しておきましょう」

 

というわけでまたしても以前からの持病でもある潰瘍性大腸炎の分も含め更に薬が増えた。もう、薬だけでお腹がいっぱいになりそ。

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