氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

もう職場見学?!

この夏休み中に長女の職場見学があるという。

 

「職場見学?また高1だぞ?」

「そりゃ、そうなんだけど、先ずは親にわかってもらう為じゃない?」

 

知的障がいがある故にどこでも好きなところに就職出来るわけではない。受け入れてもらえる場所を親も予め知っておくべきだということだろうか。

 

「というわけで宜しくね」

そう来るとと思ったよ。

 

「大丈夫。10時からだから仕入れが済んだ後でも間に合う」

そういう問題じゃないだろ。ただ、自分にしても興味深い。今回は積極的に買って出た。

 

見学場所は此方で選ぶことが出来る。そこで焼き立てのパンを販売しており自身もそこが気に入り以前、購入したことのある施設に打診してみた。受け入れ可能ということだったので予約を入れ、予定日の週明け月曜日に長女を伴い見学に伺った。

 

その前に、見学に当たり幾つかの注意事項や決まりが伝えられていた。「遅刻は厳禁」。まぁ、それは当たり前のことなのだが、「あまり早すぎてもダメ」だそうだ。「制服着用」は当然そうだ。それに従い、「親も正装でお願いします」とあった。

 

「このくっそ暑いのにスーツで行かなきゃならんのか?」

「いや、別にふざけた格好じゃなきゃいいんじゃない?」

恐らく昭和世代と平成世代の正装は定義が異なるのだと思う。子どもの頃に経験した授業参観はさながらお母さん達のファッションショーだった。よそ行きの服で着飾った自分の母親を初めて見る子もきっといただろう。その時を知る自分にとっては正装と言われると=スーツ姿としか考えられない。

 

そういえば坊主がまだ高校生だった頃の個人懇談に真夏のくそ暑いさなか、失礼の無い様にとスーツで伺ったら担任がポロシャツにハーフパンツだったことを思い出した。クダケすぎだろ。

 

「ヒゲを剃って」ともあった。自分は口髭と顎髭を蓄えている。

 

「ヒゲ剃らにゃあかんのか?!」

ヒゲはある種、自身のアイデンティティと捉えている。つまりヒゲが有るか無いかが他人にとってキムタクかそうでないかの判断基準なのだ。

 

「生徒の話でしょ。早い子は生えてきてもおかしくないだろうから」

ついこの間まで中学生だった男子のヒゲの心配は尚早ではないかとも思うのだが、どっちみちマスクしてるからわかんねぇじゃん、とも思った。

 

さて、肝心の現場だが、築4年目ということで随分と綺麗な施設だった。パンの製造販売のみが仕事と思いきや、その他にも自動車のエンブレムに携わる仕事やカレンダーの制作なども多く寄せられるそうだ。

 

見学ついでにパンを購入させてもらう。相変わらず価格の割にクオリティの高いパンだ。長女がパンを作る姿を想像してみたがまるで違和感がない。とはいえまだまだ先の話なので焦る必要は全くないだろう。

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