氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

夏の常温を舐めんなよ!舐めさせられる羽目になるぜ。

西友は夜の0時38分~♫(引用・ピチカート・ファイヴの「東京は夜の七時」)

 

ひっそり静まり返っていると思いきや、祝日前とあってかこんな時間でもレジに人が並ぶ光景が見られた。仕事帰りなのか遊びの帰りか、はたまた行き場を失い彷徨う者か、何にしてもお前らの所為で選ぶ余地もないほどダンピング商品売場が空っぽじゃねぇかよ!まぁ、廃棄食材が出ないのは良いことです。

 

仕方がない。つまみは諦めてお目当ての「SAPPORO『濃いめのレモンサワー』7度」を買って帰りましょうか。

 

踵を返しレジへ向かおうとしたところで、ふと冷蔵ショーケースの中の大量な何かに気がついた。皆、顔をむける方向はバラバラだが一様に同じ顔をしている。

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メーカー名に「ヤマザキ」とあった。

 

「マリトッツォじゃん!」

思わず小声で叫んだ。逢ってみたかった、いや、逢いたかったんだよ。それも専門店とかじゃなくて「ヤマザキ」のに。買い物ついでにお目にかかれるかと色々なスーパーで気にはしていたのだが、ついぞ逢えることの無かった「マリトッツォ」。デイリーヤマザキにあるよ、と噂を聞き近い内に行ってみようと思っていたのだが、ここで買えるのならばわざわざそこまで行く必要も道理もない。すかさずカゴにインシテミル

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帰宅して風呂に入るとやっとくつろぎの時間だ。時は既に深夜1時半。ただ、翌朝は市場が休みだ。安心してチューハイのプルタブを引く。傍らには先ほど買った「マリトッツォ」が置いてある。問題はいつ食べるかだ。さすがにレモンサワーを飲みながら酒の肴とするには無理があろう。まぁ、取り敢えずは得意の視姦プレイを楽しむとするか。

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ところがだ。2本目に差し掛かったまでは記憶がある。更にAmazonプライムで映画「ホテル・ムンバイ」を観ていたことも記憶している。が、途中からの記憶をすっかりと失ってしまった。要するに寝落ちしてしまったということだ。連日の激務に精神のみならず普段、屈強さを自慢する身体もきっと疲れていたのだろう。加えて最近になりまた持病の「頚椎症性神経根症」が顔を覗かせてきた。

 

目を覚ましたのは既に早朝とも言える午前4時。依然、椅子に座ったままだ。「マリトッツォ」も依然、机の上にあった。食べないと…。ただ、果たしてこんな時刻に食べても良いのだろうか?スイーツもそれを食べる時間帯によって花にもなれば毒にもなる。然しながら今くわずにいつ食う?そう、今は早朝。これは朝ごはんだと自分に言い聞かせることにした。

 

勢いよく開封

 

ダラリンコ。

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惨劇は始まった。夏の夜の常温を舐めてたぜ。まさかここまでの惨状が繰り広げられるとは想像もしなかった。加えて「マリトッツォ」のデリケートな軟弱さを舐めてたぜ。仕方がないから文字通り、机の上を舐めてお掃除する羽目になった。深夜ともいえる早朝に自分はいったい何をやっているんだろうか?

 

癪に障ったから二度と買わねぇ!

 

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