氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

十割の奇跡を堪能する@「十割そば じゅうべえ」

バッターで打率4割は奇跡の数字だと言われているが、その奇跡を成し遂げたバッターは過去に何人も存在する。名前を上げれば切りがないが、自分にとってはタイ・カップが印象深い。あまりにもいにしえの選手であるからにして知らない人が殆どかと思う。自分にしても全く知らない。ただ、梶原一騎原作、川崎のぼる作画のスポ根漫画の金字塔「巨人の星」にその名が出て来たことで覚えているだけだ。つまり4割ですら奇跡だと言われているのに、10割を標榜する店がある。昨日はそこに行ってみた。

 

「十割そば じゅうべえ」だ。

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いいですか?十割ですよ、十割。森羅万象、要するにこの世に存在する一切合切に十割を求めようとするならば、それこそ原子にまでたどり着かなければならないと覚悟せねば中々「十割」を表看板にするには勇気がいることだろうかと思う。

 

が、しかし!この店は堂々と「十割」をキャッチフレーズに蕎麦を提供している。素晴らしい覚悟ではないか。正直、腹がへっていればそれが十割だろうが一割だろうがどうでもいい自分がいた。

 

Costcoに娘たちを連れ立って業務上の買い出しに出向いたのだが、思い通りの商品にとうとう行き当たることが出来ず欲しくもない無駄な買い物をさせられてレジへと向かった。

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当初の予定では、いつもの様にホットドッグで昼食を済ませるつもりだったのだが、余りにもの行列の長さに辟易としてそのまま店を出ることに。

 

ただ、時間が微妙だった。午後1時45分。ランチ営業をしている店にとって恐らく招かざる客にになる時間帯だ。こうなるとアイドリングタイムもがめつく稼ぐチェーン店かそれ風の店しかない。ランチ難民は避けたいところだったので、確実に営業しているであろうこの店をチョイスした。加えて夏は蕎麦でしょ。

 

「わたし、蕎麦きらい。うどんの方がいい」

誰に似たか食い物に主義主張が強い次女は先ず否定から入る。その点、長女は食べ物に関して好き嫌いは全くないし、自分の流儀で食を楽しむという特技を持っている。先日も食卓に並べられたピーマンの肉詰めの肉だけをわざわざ外し、代わりにご飯をそこに詰め外したひき肉をおかずにピーマンのご飯詰めを堪能していた。

 

というわけで3人しかいないので少数意見は黙殺。

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娘たちは普通の「ざる蕎麦」。自分は「鴨せいろ」を注文。

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オプションはそれぞれ2品を上限として好きなものをチョイス。会計システムは「丸亀製麺」を踏襲した蕎麦バージョンといったところで全く一緒だった(「丸亀製麺」ではなく、「どんどん庵」説が濃厚)

 

3名トータルで2,110円ならば家族系ランチ処としてはリーズナブルな方ではなかろうか?自分は飲食に従事してはいるものの、物の内容に関しては深く追求しない。ただ楽しくその場が過ごせ家族が満足してくれればそれでいいのだ。

 

「蕎麦、美味しいね。私もちょっと大人になったかも(笑)」

次女のこの言葉に集約されていると思う。ただ、中学生にして蕎麦が大人の領域と感じさせてしまう風潮は如何なものか?

 

某大手ハンバーガーショップは正直、嫌いだが、スマイル0円の打ち出しは大好きだ。毎朝、市場に足繁く通うのは当たり前。そこに金額は乗せられない。すなわち「拘り」は0円で然るべき。原材料費だけで考えるのならば蕎麦にこの価格は然るべき数字だと思う。

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