氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

そこに「このはのこ」はいなかった@岐阜県七宗町「納古山(のこやま)」

上から読んでも下から読んでも「このはのこ」。彼女は今頃、何をして生活しているんだろう。そもそも、まだご存命なのだろうか。顔も思い出せねぇ。というわけで、すっかり過日の話になるが岐阜県七宗町にある「納古山(のこやま)」に行ってきた。

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行っただけではない。登ってきた。当たり前のことをいちいち説明しないとわからない人も中にはいるだろうから念の為。

 

標高633mとそこそこ高く、そこそこ低いところが人気の理由か、平日でもけっこうな登山客で賑わうという。それが証拠に麓近くの駐車スペースは既に満車状態。辛うじて1台分空きがあったので無理やりねじ込む様にして駐車した。

 

調べるといくつもの登山道がある様だが、中級コースから登り初級コースで下るのがポピュラーなコースだとか。それではがんばって登ってみましょ。

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登山道はよく整備されており登りやすい。登る人、下る人とやはり人の姿が多く見られた。言っておくが平日だ。夜ならばともかく平日の真っ昼間だ。お前ら、ちゃんと仕事してんのか?たとえ無職だとしても山登りなどするヒマがあったらハローワークへ行けよ。ま、プータローの自分が言うのもどうかと思いますよ。

 

 

五合目からは景色が変わる。断崖絶壁の「五合目天空の岩展望台」だ。

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見晴らしは良いが一歩足を踏み外したら確実に生きては帰れないだろう。

 

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股間がキュンキュンするのに耐えながら景色を眺め、一息ついて振り返るとそこは岩の壁だ。マジか?!ロッククライミングやんけ!高さ3~4mの岩場が二度三度と眼前に立ちはだかる。

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こんなん登れねぇよ。オレは高所恐怖症なんだよ。じゃ、登山なんかすんなよ。ご安心下さい。

 

優しい優しい先達が、ちゃんとどこに足を置けば良いか赤色でマーキングしてくれている。とはいえ踏み外したら多分、怪我する。いや、怪我するだろうな。というか十中八九怪我をするに決まっている。そこまでスペクタクルに富んだヤンキーな岩場だった。

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命からがら登り切ると、あとは山頂に向かいまっしぐらだ。

 

やはり山頂は車の台数に比例してそこそこの人で賑わっていた。しかし見回す限り「老々男女」だ。年寄りばかりだ。どんだけ元気なんやねん。ま、アラ還の自分がいうのもどうかと思いますよ。

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で、いつものバックショット

 

 

 

ぶっさいくな納古山のアイドル、「ノコリン」に挨拶をするとさて、お昼にしましょうか。因みにこの「ノコリン」は四代目らしい。

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山頂にも多くテーブルや椅子が並べられているが、あまりにも日差しが強すぎる。紫外線を浴びすぎると頭皮に良くないので日陰のテーブルへと移動するも、既に先客で埋め尽くされていた。するとご年配の男性が「ここえ~よ、わしゃ、もう帰るから」と手招きをしてくれた。胸に「納古山」と書かれたライトブルーのTシャツを来ている。主か?

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かすかに見えるのがおじいちゃん

 

ついでだからお話を聞かせてもらった。生まれは昭和14年。御年82歳だ。子どもの頃は岐阜市金華山の麓に住み、終戦後は食料を求めに金華山を駆け巡ったと言っていた。金華山に何か食べられるものがあるのか?イノシシとリスしか思い浮かばない。リスって食べられるのか?そしてこの「納古山」には既に3500回登ったと言っていた。それも2年で。どう考えても計算が合わないがまぁ、本人がそう言っているのだから信用するしかなさそうだ。

 

「じゃ、お気をつけて」

 

「わしゃ、もう帰るから」と言いながら15分ほど居座っていただろうか?カップ麺が出来上がってんのに全然、食べられないじゃないのよ。

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やっと、行ってくれたと思ったら、別の人を捕まえてまた長話を始めた。なんだ、席を譲るふりをしてお話がしたかっただけか。

 

帰宅途中、道の駅「ロック・ガーデンしちそう」に寄りビールをクイッといきたかった所だが、車なのでしゃーない。ノンアルビールで我慢した。

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それなりに充実感を味わうことが出来た。

 

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