氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

ドライブスルーで車上診察

不謹慎だが体調が悪い長女は可愛い。全身の肉が重力に負け垂れ下がっている。まるで「たれパンダ」を見ている様だ。小学生にあがるまではいつも一緒の布団で寝ていたので懐かしく寝顔を拝見していると、いきなりバチッと目を覚ました。何か言われるかと身構えると、いきなり上半身を起こしゲ◯ゲ◯ゲ◯~と毛布の上にやらかした。食欲がないというので夕食は摂っていない。慌てて次女にポリ袋を持ってこさせて口に当て、背中をさすってあげたが、どうやらそれで打ち止めだった様だ。

 

毛布を替えてあげると再び横になる。灯りは点けたままにしておいて欲しいというのでそのままにして自室にこもった。部屋でひとりウイスキーを嗜んでいると、ドスドスと足音を立てて何者かが近づいてきた。

 

「あん子にうつされた。37.7℃ある」

優しい妹は姉の苦しみをどうやら半分請け負ってくれたらしい。

 

翌日になり再び検温すると姉は37.1℃に下がり、妹は38.2℃に上がっていた。腹痛がオプションで付いてきたとのこと。熱が出た途端「コロナ怖い、コロナ怖い」と言い続けていた彼女だが、咳も出なけりゃ味覚障害もない。病院に電話をしてそのことを告げると、ほぼ胃腸風邪と一蹴されたが、取り敢えず11時半からの発熱外来で診ますので、来院の上、車の中で待機してくれと言われる。

 

到着した旨を電話で伝えると、混み合っているから引き続き「待て」を支持される。

 

「頭、痛ぇ~」

と憂う次女を慰めつつ待つこと1時間強、正面玄関に車ごと移動させてくれと連絡があった。

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なるほど、ドライブスルー診療か。恐らく院長なんだろう、自分は利用したことがないので全く面識はないのだが、娘たちのことはよく知っている様子でフランクに対応していた。

 

「胃腸風邪は基本、熱を出させて水分補給くらいしか対処療法はないからね」

と前置きはあったが、一応、解熱剤や整腸剤など諸々の薬を処方してもらった。あと、おならが臭い内はまだ回復途上だということも。おならの臭いは主観性が伴うと思うのだが、一体どうやって判断すれば良いのだろう?他人に委ねれば殆どの場合は臭いと言われるだろうし…。取り敢えず自分に判断を仰ぐことは遠慮被りたい。

 

その後、薬局に寄りポカリスエットとゼリー状飲料を購入する。食欲があろうが無かろうが昼食は大事を取って胃に負担が掛からぬものをとの配慮だ。あとは自分がもらわぬ様に気をつけねばとは思うのだが、

「嘔吐物の処理はお父さん?」

「はい」

「じゃ、もらったかも知れんね」

と先生に言われてしまったのがちょっと心配。

「感染リスク高いよ~」

だって。どうしよ。

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