氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

物理的に原価0円の行為

市場からの帰社時刻が子ども達の通学時間と被る為、なるべく子ども達が通らない道を選び車を走らせるのだが、それでも出会ってしまう時がある。昨朝の出来事、JR岐阜駅のざっと裏辺りを車で走っていると、信号のない横断歩道に小学生の女の子がいたのが目についた。あまり知られていない、というかドライバーの勉強不足から来るものなのか、こういった場合は一時停止をして歩行者の進行を妨げない様にせねばならないにも関わらず、停止しないドライバーがあまりにも多い。

 

勿論自分はマナーとモラルが服を着て歩いている様な人間なので、いたいけな小学生女子が横断歩道で右往左往している姿をそのまま放置しておくことなど出来るわけがない。一応言っておくがけしてロリコンというわけではない。そんなことはどうでもいいが、当然のこと一時停止するわけだ。すると彼女はそれを確認すると、此方に向けて深々とお辞儀をして横断歩道を渡り始めた。

 

「うわぁ~、なんていい子なんだろ~」

もう一度言うが自分はロリコンではない。軽く会釈をする程度のことは日本国に籍を置く者であれば条件反射的に出てしまうだろう。つまり自分も同じ立場であれば頭をコクリと下げご好意にあやからせて頂く。特にランニング中はそういったケースによく出くわす。

 

そこで自分も口角を上げ満面の笑みで以て同じ様に頭を深々と下げた。ほんの5m程度の道幅だけに事は一瞬で終わってしまう。はい、ここでこのお話はお終い、と思いきや、そこからまたドラマが待ち受けていた。

 

渡り切るのを見届けた後、安心して車を走らせ様としたその時、彼女のとった行動を観てまさしく全米が泣いた。踵を返し此方を見つめたと思いきや、改めて深々と頭を下げるではないか。何かのバラエティ番組で見たことがある、長野県では常識となっていると聞くが、岐阜に於いてその様な光景を目の当たりするのは初めてだっただけに、そのフレッシュさは如何ばかりか。

 

親の教えが良いのか、はたまた学校で全人教育が施されているのかどうかは知る由もないが、実に素晴らしいことではなかろうか。こんなことをされたらオジちゃん何があっても絶対に横断歩道では止まっちゃうもんね。現に長野県は信号のない横断歩道での一旦停止率が日本でトップを誇るらしい。

 

娘たちにも伝えたい話が出来たとホクホクしてしまった。

 

お姉ちゃん、この休みの間に自分でお湯を沸かしてカップラーメンを作ることを覚えました。

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少しずつ、ほんの少しずつ出来ることが増えて娘を見るお父さんの目がどんどんと細くなっていくのが自分でもわかる。

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そろそろ眼瞼下垂の相談を眼科医にしに行こうかと考えている。

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