氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

涙のソロキャンパー

漫画「神の雫」に登場する人物にロベールという老人がいる。彼は大変な資産家なのだが、自分の土地を公園として開放し、尚且つそこにダンボールハウスを建て、まるでホームレスの様な生活を送っている。ダンボールハウスに「建てる」という表現が正しいのかどうかはさておき、いわばその様に自然と共生した暮らしというものが羨ましく感じられた。あくまでも漫画の中の話だが。

 

ソロキャンプというものが流行っている。なぜ今になってソロキャンプという言葉が出だしたのかは知らないが、それ以前から普通に行われていたことだと思う。それはともかくとして、そのソロキャンプをより自由に楽しむ為、山もろとも購入し尚且つ開拓し、自分専用のキャンプ場を作ってしまう人もいるとか。それはそれでまた羨ましい話だとは思うのだが、憧れはするものの自分にはまだまだ無理だろう。

 

だって、ソロキャンプどころかキャンプが出来る道具など何一つ持ち合わせてないんだもん。そんな折、ある広告が目についた。簡単にいえば「Amazonで焚き火台を購入してください。購入金額は後ほど返金します」といった内容だった。

 

ソロキャンプには焚き火は必須だ。たぶん、自分が知る限りではそういうことらしい。ただキャンプに行くヒマもなければ道具もないでは何も始まらない。ヒマはあとで見つけるとして、もし本当に無料で焚き火台が手に入るならば乗ってみても損はないと考えたわけだ。よしんばそれが詐欺だとしても、Amazonで購入することは事実だ。購入したものが送られてこなかった時に初めて事件となる。

 

言われるがままに買ってみた。購入したことを証明するために注文番号を相手に知らせる。確認がとれたら改めて連絡をすると返ってきた。ほどなく、「確認が取れました。返金の支払い方法は『Amazonギフト券』『PayPal』『PayPay』の中からお選びください」とあったので、PayPayを指定。

 

しばらくしてメッセンジャーに「返金をしましたのでご確認ください」と来たので即、確認をする。

 

「来てるよ、おい!」

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嘘ではなかった様だ。よく聞く話でAmazonは返品をせずとも返金依頼をすると戻ってくるとのこと。全ての商品がそうではないにしろ、それも含め今回の話はそれとは違う話の様だ。送り手に全くメリットがないからだ。

 

そして、その後はなんの問題もなくAmazonから焚き火台がとどけられた。

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開梱し中身を確認してみる。

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そこには銀色に光を放つ焚き火台が確かにあった。なににしてもソロキャンパーへの第一歩を踏み出すに至ったと報告させて頂こう。なんだか知らないけど儲かっちゃった。

 

後日談。

ところがだ、いざ返金を試みようとPayPayを覗いてみると、

「なぁ~にぃ~!」

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そこには返金の受け取り期限が切れたとある。勝手にPayPay残高に繰り込まれるものと勝手に思い込んでいた。なんたる不覚!

 

これって結局、自分で買ったってことになるんだよね。トホホ…。

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