国宝・重文の坩堝@三重県「Z」市「真宗高田派本山専修寺」
バレンタインデーもつつがなく終了した。結果、今年は社会人となってからの獲得数は過去最低記録を樹立するに至った。それはきっと自分に限ったことではないだろう。テレワーク、リモート会議などで人に会うことがなければ行事そのものが意味を成さなくなる。休業しかり。そんなわけで悲嘆に暮れた男たちの涙雨で翌月曜日は日本中が濡れに濡れた。
とはいえ、15日の深夜0時を期限とし、LINEにメール、メッセンジャー等、ありとあらゆる連絡手段にいつでも応答出来る様、身を焦がしながら待ちに待ったのだが、結局プスリとも音を立てることはなかった。娘たちがくれた「手作りマフィン」が唯一の心の支えだ。どーだ、羨ましかろう!(涙)
まだ57歳の中年は、意を決して「センチメンタル・ジャーニー」&巻き舌で「ショート・トリップ」に出かけることにした。負け犬どもの涙雨が鬱陶しかったが、現地では傘をさせばやり過ごせるだろうと強行した。行き先は世界一短い地名。英語表記だと「Z」になる。そう、三重県は津市だ。あまり知られてはいないが、この「Z」には、国宝がふたつも眠っていると聞き、是が非でも行ってみたいと思い立ったわけだ。
専修大学は「せんしゅうだいがく」と読む。ところが真宗高田派本山専修寺は「せんじゅじ」と読む。いいかい?あの「南無阿弥陀仏となえればしんらんさまは にこやかにわたしのとなりに いらっしゃる」の親鸞聖人が開山された寺院だ。
ここはもう、言葉で語るよりも、写真を観てくれさえすればその素晴らしさ、凄さが伝わるかと思う。深くを知りたければキャプションを読んでちょうだい。ひとつの寺院というよりも、寺院がひとつの街を形成しているかの如く街の中央にどーん!と居を構えている。その建物や門、鐘楼のほぼ全てが国宝や重文に指定されている。まるで史跡の宝石箱やぁ~、だ。
コロナのお陰といえば不謹慎だが、明治、大正、昭和、平成を経て令和に至るも尚、過去のしきたりを踏襲する飲食業界に於いて、労働基準法に則った休業などは絵空事だ。よっていくら人手が足りぬ状況にあろうとも、職安で社員募集をすることすらままならない。どうせならば自身の価値観をより高める為の浪費というのも有って然るべきことだとこの休業を通して思うに至る。
しかし、クライマックスとして命がけで楽しみにしていた、「たけや」の「たけやまんじゅう」が休業の為、手にすることが出来なかった。
悲嘆に堪えない。
なぜ~なぜ~あな~たは~ by 玉置浩二
Googleでは営業となっていたのに…(号泣)
国宝に足跡…。
雨の所為で靴がベチャベチャ。