氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

知られざるアスリート

テレビを全く観ないので、ここ数年来、映像での箱根駅伝はとんとご無沙汰していた。もっぱら耳派なのでラジオではチェックしていたけどね。彼らの足元にも及ばないものの、一応はアスリートの片鱗を文章だけでも覗かせておこうかとわずかばかり思った。

 

ただ、今冬は怪我に次ぐ怪我に悩まされ悲しいかなまともに練習すら出来ていない。加えて夜の立ち仕事が翌朝になり、その影響力を大きく及ぼすことを改めて身に感じている。疲労度が半端ない。そりゃ、走りにも影響するってもんだ。

 

取り敢えず言い訳はこのぐらいにしておいて、箱根駅伝だ。試しに「箱根駅伝」とググってみると、インターネットによりライブ配信がされていることを知る。ということで、久しぶりに映像を観てみた。

 

やはり耳で聴くのと映像を観るのとでは臨場感が明らかにに違う。タスキをつなぐリレーということで、もちろん個々のレース配分というものはあるのだろうが、恐らくは次にタスキを渡す、若しくはゴールするまで全力疾走を余儀なくされる。そして使命を終えたその後はといえば、皆が皆アスファルトに突っ伏し身動きすら出来なくなってしまう。まさしくエグゾースト、全てを吐き出すわけだ。如何に優れた実況であろうと、このシーンだけはラジオではとても表現が追いつかない部分だろうと思う。

 

自分の年齢がいけない。選手の年齢が年齢だけに、我が子とオーバーラップしてしまう。不覚にも涙が両目に滲んで来てしまう。逆まつげのせいでも、メンボのせいでもない。正真正銘、感動の涙だ。実際に選手を子に持つ親御さんの心境は如何ばかりか。走る姿に一喜一憂するも、走り終えた後は心配に胸を痛くするだろう。それでもきっとその子の親でいられることに鼻高々なんだろうな。

 

因みに我が家の息子と来たら、この三が日は結局、唯の一度も自宅を出ることがなかった。車の屋根には年末からの雪がそのまま根雪が如く残っている。だいたいが、車に乗るために車で行きたい、などというものぐさな野郎だ。バイタリティ溢れるエネルギッシュ且つ、アクティビティな自分の子とは到底、思えない。じゃ、誰の子だ?それは言わずもがな。

 

ところがだ、年がら年中PCと向き合ってずーっとゲームばかりをやっていたと思っていた思っていた坊主から予想を覆す言葉を聞かされた。

 

「なんか、ツイキャスでゲームの攻略方法を伝授して金儲けしている奴がいるって聞いたぞ。お前はどうなんだ?」

と先日、聞きかじった情報を伝えると、

「ふぅ~ん。でもオレ、ゲームやらんし」

と、そう返ってきた。

 

えっ?ゲームやってたんじゃないの?

「じゃ、何しとんの?」

「絵を描いとる」

「ひょっとしてコンピュータグラフィックスっての?」

「ま、それもあるけど色々。ニーズに合わせて」

「ニーズってなんや?」

「買ってくれる人のニーズ」

「えっ?絵を売ってんの?」

「うん」

マジかー!!!

 

聞けばいずれ本業との攻守逆転を狙っているとのこと。

「ただ、企業からの依頼は好きなものを描かせて貰えないから、今は自分の絵が好きな人に買ってもらってる。だから金額はそう大したこと無い」

だそうだ。

 

違う意味で我が子もアスリートだということを新年早々知ることとなった。

 

因みにPCの壁紙は絵では無く風景です。

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