身体のメンテは心のメンテ@リラクゼーション美幸
ここが痛い、あそこが痛いというわけではない。特に身体に不調を来していたわけではないのだが、ふと思い立ち通りがかりのリラクゼーションサロンに寄り道をした。例年ならば繁忙期を控え身体のメンテナンスを、などと理由付けすることも出来たのだろうが、今年に限っては身体よりもむしろ心のケアを必要とする人の方が多いのではなかろうか。こと飲食に関しては、携わる人の数だけ悩みも多く存在する。
ま、それは置いといて、予約も入れずいきなりの訪問だったが心良く招き入れてくれた。サロンの名前は「美幸」という。
迎え入れてくれた女性の名前がそうだからなのかは知らないが、言葉のたどたどしさから大陸系のお方かと想像出来た。
施術にあたってくれたのは恐らくご主人かと思われる。日本語は流暢だ。
「この業界はどうですか?コロナの影響はありますか?」
多少なりとも他の業界のことが気になり聞いてみた。
「はい、ありますね~。夜の来客が少なくなりました」
「夜の方が忙しいんですか?」
「仕事帰りの人が多いですから。11時までやってるんですよ」
「随分と遅くまでやっているんですね」
「9時から11時まで、年中無休です」
「マジで?どこにも出かけられませんね」
「今はそれでちょうど良いかも知れません」
話は盛り上がり、スポーツの話題や孫の話など多岐に及ぶ。
「え、孫?お孫さんがいらっしゃるの?」
「はい、今はまだ2歳なんですけどね、小学校に通う頃になったらディズニーランドに連れて行ってやりたいんです。その時は年中無休の看板を下ろしますけど」
「今、おいくつなの?」
「47歳です」
「わかっ!その年齢で孫とは。日本にいらっしゃるんですか?」
と質問すると、ちょっと首を傾げる。
「はい?」
「いや、先程から日本語が流暢だなと感心していたんですよ」
「なに言ってるんですか。私は生粋の日本人ですよ」
あら、そうだったのね~(汗)
「そりゃ、失礼致しましたー!」
そこから深く追求することはしなかったが、勝手に先程の女性との国際結婚と決めつけておいた。ひょっとしたらこれもまた間違いかも知れない。
互いに
「ありがとうございました」
と礼を述べサロンを後にする。物理的には重くなる一方の昨今だが、生理的には確実に軽くなった気がする。フットマッサージ30分、全身マッサージに1時間。〆て4,000円は間違いなくお値打ちだと思う。