氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

「男梅」にまつわるエトセトラ

かつては大した用事が無くとも、やたらと電話をかけて来た電話魔の次女だったが、スマホ買い替えにともない不要になったiPhoneXを与えると、電話こそなくなったもののお次はLINEがやたらと送られてくる様になった。

 

SIMカードは抜いてあるのでWi-Fi専用となっている。クラスにどれほどの数がいるかは知らないが、電話機能を兼ね備えた機種を与えられている子もいるそうだ。そうなると次女も当然ほしがるが、経済力が乏しいことを見越して「自分で払うならいいよ」と言ってある。まぁ、あんたのお兄ちゃんもそうだった様に高校生になるまで我慢することだね。ちゃんと進学出来たら買ってやる。

 

仕事中にLINEが鳴った。見ると次女からだ。まだ来客がなかったので覗いてみると、スタンプが欲しいから買ってくれといった内容だった。与えたとはいえ、まだアカウントは自分のものが残っている。カード情報もそのままだ。但しサインアウトしてあるので、好き勝手に買うわけにもいかず買うことも出来ない。

 

おおかた友達とのLINEのやり取りに、スタンプがあればメリハリが付くといったところだろう。大した金額でもないし、そもそもお小遣いもあげていないのでそれくらいは買ってあげても良いだろう、と思ったのだが、自分から条件を提示して来た。

 

 

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男梅買わなくていいので」


買わなくていいので、ってことは、買ってあげることが前提だよね?オレ、男梅買ってあげる約束した?

 

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誕生日のプレゼントにも男梅をねだる奴だ。それほどにまで心底、男梅に心を奪われているということなのだろうか。以前にも紹介した様に、ふだん持ち歩くカバンの中には常に男梅が入っている。ただ、けしてそれを独り占めするわけではなく、自分や長女、友達と一緒にいる時なども配り回るので直ぐになくなってしまう。

 

「ま、確かにオレも嫌いじゃないし貰って嬉しいけど、そんなに好きならば人にやらず独りでこっそり食べればいいのに」

「そうかも知れんけど、男梅の美味しさをわかってくれる人が多ければ多いほど世の中ハッピーやんね?」

「なぜに?」

「いや、よくわからんけど、何となく」

 

将来の夢は男梅に囲まれた男梅御殿に住むことだってさ。なんやのそれ?(笑)

 

スタンプは意地悪いわず、ちゃんと買ってあげました。

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