氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

うふっ、初体験なの♡

懸念されていた冬場の坊主の足だったが、ヤフオクを見たら純正ホイールが即決で出品されているのをグッドなタイミングで発見。無事入手することが出来た。落札価格は40,000円でここに送料が加わる。スタッドレスタイヤにタイヤチェーンまでがついての価格は思いの外、お値打ちにゲット出来たのではないかと思う。

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そして昨日、やっとそれ等が送られてきた。送られてくるや否や、表に顔を出すと

「もう、部屋に戻るのめんどいから今から交換するゎ」

と宣う坊主。遅かれ早かれ交換しなくてはならないので別にそれは良いのだが、そのうち息をするのも面倒くさいなんて言い出しかねないと心配だ。

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「オレは手伝わないからな」

「わかっとるよ」

坊主にとって人生初のタイヤ交換となる。お手並み拝見といきますか。

 

とはいえ所作がいちいち「ど」素人だ。確かに自分もまた素人ではあるが、工具の取り扱いが実にたどたどしく一向に捗らない。

 

「ちょっと親父、これホイールの穴、合わせるのむずくねぇ?全然合わん」

日本車は、ハブに立てられているボルトにホイールの穴を差し込みナットで締め付けるタイプだが、輸入車はハブに開いた穴とホイールの穴を合わせ、そこにボルトを打ち込むスタイルだ。この穴に穴を合わせる作業が中々難しく、慣れていないと非常に難儀する。ものの15分で頓挫することとなった。

 

「仕方ねぇなぁ」

日本車、輸入車の違いこそあれ、そこは自分に一日の長がある。すいっとタイヤを持ち上げるとパコンと嵌める。見事に穴と穴とが一致した。

 

「ほれ。こんなん簡単なことじゃん」

とドヤってみたものの、正直、全くのマグレだった。ただ、例えマグレでも親の面目躍如を果たせて本当に良かった。

 

後輪に着手する。

「ボルト、固いな。締めすぎだゎ、これ」

とぶつぶつ言いながら足でレンチをガンガンやっていたのだが、いきなり素っ頓狂な悲鳴をあげたかと思うといきなり怒りだす。

「ざけんなよ、こいつ!」

 

「どうした?何か出てきたか?」

「ちゃう、これ見てみ」

見るとレンチの首だけがボルトにへばりついている。

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「マジか?!(笑)こんなん初めて見たゎ!」

「どうすればいい?」

「そりゃ、ホームセンターにでも行って買ってくるしかないな」

「めんどくせー!!」

 

紆余曲折を経て、午前11時15分に始まったタイヤ交換だったがやっと終焉を迎えることが出来た。終了したのは午後2時30分。実に長きに渡る戦いだっと振り返る。

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因みにホームセンターで入手したレンチだが、現金の持ち合わせがないとほざくので一先ず自分が立て替えたが、ホイール代もそうだが徹底的に回収させて貰うのでそのつもりで。利息が無いだけ有り難いと思いなさい。また、頼り甲斐がある親父がいることにも。

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