氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

おいおいおい…、オレを殺す気か?

LINEはバッジが表示されない様に設定してある。バッジが表示されていると、喫緊な要件でもない連絡にまで目を通さなくてはならなくなるからだ。放っておけばそれで済む話だが、それが出来ないのが豆好きな自分のマメな性格だから仕方がない。ただ、家族や仕事絡みの相手からは音で通知される様にしてある。

 

スマホから「ポッポポ」とLINEの知らせが届いた。見ると兄の娘、要するに姪からだった。

「おじさん!久しぶり!全然返事返せなくてごめんなさい。岐阜って暑そうなイメージだな。おじさん、休みあるの?ってくらい働いてるね」

 

生後11ヶ月になる姪孫の写真や動画も添えてあった。もう、つかまり立ちが出来るまでになっている。笑い声が可愛すぎてキュン死しそうになった。

 

「返事?いつの返事だよ?」

と見たら、此方からの最後のメッセージは8月12日となっていた。

 

「暑いなぁ~。岐阜は36.5℃だよ。そっちも暑いとは思うけど」

とある。因みに「そっち」とは千葉の柏市のことだ。動画で見る限り夫婦仲も睦まじく、幸せに過ごしている様子が垣間見られる。

 

ふと見るともう1件メッセージがあった。我が子等の母親からだ。

 

「ヤバい 道の真ん中で止まった」

相変わらず主語がないが、恐らく車のことだと想像出来た。時間を見ると1時間以上も前に来ていた。そんな大事なことを普通LINEで連絡するか?と憤りつつ、慌てて電話を入れるも当然でない。当然がいつものことだからマジ始末に負えん。用事を思い出し出先の嫁に電話をするも、自宅の中で呼び出し音が鳴っていたなんてことは日常茶飯事だ。

 

「携帯電話は携帯するから携帯電話って言うんだ。不携帯電話なんて聞いたことがないぞ」

とさんざん嫌味も言ってはみたが、なんら改善されたことがない。

 

しかし、何故お知らせが鳴らなかったのだろう?ひょっとしたら…、とトークルームを確認してみると、案の定「通知オフ」になっていた(爆)

いや、不思議なことがあるもんだね。なんでだろ?無意識の内にオフにしちゃったのかな?それとも我が家には悪戯好きな小人でも住んでいるのだろうか?うん、きっとそうに違いない。

 

ところで当の車はといえば、普段から面倒を見てくれている近所の車屋さんが駆けつけてくれたそうだ。トラブルの原因を尋ねると

「エンジンのなんたらが何かおかしくて、でなんたらを交換しなくちゃいけないんだけど、それが6万円くらい掛かるんやって。でもメーカーはなんたらと一緒になんたらもゴッソリ交換した方がいいって言うだろうから、全部交換すると20万円になるって言われた」

だと。

 

2、20万円?!マ、マジで?!

この不景気なご時世に?アレやコレやと出ていく話ばかりでもう父ちゃん、ダメかも知れない。

 

で、「ぶり大根」を見ながらのやけ酒。

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